竹村 明日香

TAKEMURA Asuka

主担当学科

文教育学部言語文化学科

担当大学院(博士前期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻日本語日本文学コース

担当大学院(博士後期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻国際日本学領域

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研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 日本語学、京阪方言、上方落語、コーパス、近世語、上方語

研究内容 【 表示 / 非表示

  • 五代目笑福亭松鶴(1884-1950)が戦前に作った落語同人雑誌『上方はなし』(全49集、昭和11-15年刊)には、五代目松鶴口述の速記落語が56作品収められている。これらは明治~大正期にかけての大阪方言をよく反映しており、なおかつ江戸期の上方語も多く残存させているものである。本研究ではこの速記落語をコーパス化し(「上方はなしコーパス」と命名)、近現代京阪方言の研究に役立てることを目指している。
    従来の近代京阪方言資料は、総言語量が乏しく、主に文法研究でしか活用できなかった。しかし本コーパスでは豊富な語彙を含むため、語彙研究にも活用することが期待できる。また、現役の上方落語家や演劇研究家にも利用しやすいコーパスにすることで、日本語学と芸能学双方の研究に役立つことを目指している。

教育内容 【 表示 / 非表示

  • 学部では、日本語学の概説(日本語学通論)と日本語の史的研究を行う際に必要なスキルを身につける演習(日本語学基礎演習)を担当している。他に2~3年生向けの専門科目として、音声学・音韻論の講義(日本語音声表現論)と、毎年特定のテーマに沿った講義(日本語史特殊研究・日本語文法総論)を行っている。演習(日本語学演習(日本語史))では毎年さまざまな文献資料を用いて日本語の通時的考察を行うよう指導している。
    大学院では、講義と演習を兼ねた授業(日本語史特論・日本語資料論特論など)を行い、本年度は能楽伝書を用いた日本語音韻史研究を行っている。既存の資料を調査するだけでなく、新たな日本語資料を開拓することにも力を入れている。

将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示

  • 今後は、近代京阪方言の代表資料として使用されるよう、「上方はなしコーパス」の精緻化と普及に努めていく。このコーパスを用いた研究会・シンポジウムを複数回開催し、研究者と一般の人々の両方に有用性を認めてもらえるよう準備を進めていく。
    これまでの研究では、江戸~昭和初期にかけての京阪地方の日本語資料が充分揃っていなかったために、通史的研究が立ち遅れてきた。しかし本研究が進展することで、未解明だったそれらの時代のさまざまな現象(文法・語彙・音韻など)が明らかになっていくことと思われる。
    また、明治期上方落語に手軽にアクセスできるようにすることは、落語研究者や現役の上方落語家にとっても利するところが多いと思われる。今後はこれらの人々とも共同研究をすることで、コーパスを日本語学・演劇学双方の分野で役立つものとしていく。

学歴 【 表示 / 非表示

  • 奈良女子大学, 文学部, 言語文化学科言語情報学専攻, 大学, 2003年03月, 卒業, 日本国

  • 大阪大学大学院, 文学研究科, 国語学専門分野, 大学院(博士課程), 2008年03月, 修了, 日本国

  • 大阪大学大学院, 文学研究科, 国語学専門分野, 大学院(博士課程), 2013年03月, 修了, 日本国

学位 【 表示 / 非表示

  • 学士(文学), 2003年03月

  • 修士(文学), 2008年03月

  • 博士(文学), 2013年03月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 文化科学系,助教

  • 基幹研究院 人文科学系,助教

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 四天王寺大学,非常勤講師,2013年04月 - 2013年09月

  • 姫路獨協大学 外国語学部,非常勤講師,2013年04月 - 2014年03月

  • 大阪大学大学院 文学研究科,特任研究員,2013年06月 - 2014年02月

専門分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

 

論文 【 表示 / 非表示

  • 九州方言エ段音節の再検討―中世日本語エ段音節の再構に向けて―

    日本語の研究, 9巻2号(頁16 - 32), 2013年04月, 竹村 明日香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • 『日葡辞書』の開拗長音

    国語国文, 81巻3号(頁1 - 26), 2012年03月, 竹村 明日香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • ローマ字本キリシタン資料のオ段合拗長音表記―抄物の表記との対照を通して―

    語文, 96巻(頁57 - 70), 2011年06月, 竹村 明日香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • ハル敬語の形態変化の通時的考察―大阪・京都の比較を通して―

    待兼山論叢文学篇, 43巻(頁21 - 36), 2009年12月, 竹村 明日香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示

  • 「日本語疑問文の通時的・対照言語学的研究」研究報告書

    疑問文データベース作成に関する中間報告―中世日本語資料を中心に―, 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所, 1巻(頁117 - 125), 2014年03月, 竹村 明日香, 金水 敏, 調査報告書, 単著

  • 「日本語疑問文の通時的・対照言語学的研究」研究報告書

    中世日本語資料の疑問文―疑問詞疑問文と文末助詞との相関―, 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所, 1巻(頁3 - 19), 2014年03月, 竹村 明日香・金水 敏, 金水 敏, 調査報告書, 共著

  • 近代語コーパス設計のための文献言語研究成果報告書

    電子化が望まれる近代語資料探索―日本語史を研究する大学院生の報告から―, 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立国語研究所, (頁27 - 35), 2012年10月, 岡島 昭浩・森 勇太・金 曘泳・竹村 明日香・坂井 美日, 田中 牧郎・岡島 昭浩・小木曽 智信・小野 正弘・小島 聡子・島田 泰子・朱 京偉・高田 智和・張 元哉・ 陳 力衛・近藤 明日子・須永 哲矢, 科研費報告書, 共著

  • 文献に現れた語彙・語法と国語史の不整合性について

    抄注・北原白秋第二詩集『思ひ出』語彙, 大阪大学大学院文学研究科, (頁93 - 106), 2009年03月, 蜂矢 真郷・鳩野 恵介・藤本 真理子・清田 朗裕・竹村 明日香・蜂矢 真弓, 蜂矢 真郷, 科研費報告書, 共著

  • 忍頂寺文庫・小野文庫の研究

    忍頂寺文庫所蔵兵庫口説について―橋づくし、お染久松ものを中心に―, 大阪大学大学院文学研究科 飯倉洋一研究室, 2巻(頁52 - 61), 2007年03月, 竹村 明日香, 「忍頂寺文庫・小野文庫の研究」共同研究グループ・国文学研究資料館, 調査報告書, 単著

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 中世日本語資料の疑問文―疑問詞疑問文と文末助詞との相関―

    竹村 明日香・金水 敏, 国内, 2013年12月, 「日本語疑問文の通時的・対照言語学的研究」研究発表会, 大阪大学, 一般発表, 第一発表者

  • 硬口蓋化の非対称性―九州方言から再検討する中世日本語のエ段音―

    竹村 明日香, 国内, 2012年04月, 土曜ことばの会, 大阪大学, 一般発表, 第一発表者

  • ローマ字本キリシタン資料のオ段合拗長音表記―抄物の表記との対照を通して―

    竹村 明日香, 国内, 2011年01月, 平成23年度大阪大学国語国文学総会, 大阪大学, 一般発表, 第一発表者

  • 日葡辞書の開拗長音―「eŏ」表記の分布が意味するもの―

    竹村 明日香, 国内, 2010年05月, 第273回近代語研究会春季大会, 日本女子大学, 一般発表, 第一発表者

  • ハル敬語の形態変化の通時的考察―大阪・京都の比較を通して―

    竹村 明日香, 国内, 2009年06月, 第264回近代語研究会例会, 東京学芸大学, 一般発表, 第一発表者

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外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示

  • ポルトガル・スペインのローマ字版キリシタン資料に基づく日本語拗音節の研究

    竹村 明日香, 松下幸之助記念財団, 2011年度

  • ポルトガル・スペインのローマ字版キリシタン資料に基づく日本語拗音節の研究

    竹村 明日香, 松下幸之助記念財団, 2010年度