中村 美奈子

NAKAMURA Minako

職名

准教授

所属

基幹研究院 人文科学系

人間文化創成科学研究科 博士後期課程 比較社会文化学専攻

人間文化創成科学研究科 博士前期課程 比較社会文化学専攻

文教育学部 芸術・表現行動学科

主担当学科

文教育学部芸術・表現行動学科

担当大学院(博士前期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻舞踊・表現行動学コース

担当大学院(博士後期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻表象芸術論領域

URL

写真a

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 舞踊人類学、舞踊記譜法、インドネシア、舞踊動作分析、舞踊アーカイブ

研究内容 【 表示 / 非表示

  • 筆者は、インドネシア・バリ島の舞踊などアジア地域の民族舞踊を研究対象とし、その舞踊の技法、表現特性、舞踊構造の分析を行っている。2014年度は、 科学研究費基盤研究(C)「タンジブルインタフェースを用いたダンスのシミュレーション」の助成を得て、舞踊記譜法の教育教材開発を行い、国際ワークショップ1st Workshop of the Anthropomorphic Motion Factory:Dance Notations and Robot Motionにおいて研究発表を行った。また、モーションキャプチャを用いたバリ舞踊の舞踊計測を行い、そのデータのシミュレーション方法について検討した。

教育内容 【 表示 / 非表示

  • 舞踊教育学コース所属の学生らのほとんどは、バレエやモダンダンスなど西洋の芸術舞踊を実践してきている人たちである。筆者の教育目標は、さまざまな身体 表現、舞踊表現が世界には存在すること、また、舞踊は、その社会文化的背景と深く結びついた表現様式をもっていること、そして、舞踊は芸術的なものだけで はなく、民俗芸能のように社会的な機能をも果たしていることを講義や実技を通して学生に伝えることである。
    2014年度は、昨年度学術交流協定校となったインドネシア国立芸術大学デンパサール校(ISI Denpasar)へ学生を引率して「第1回バリスタディーツアー」(2014年6月25日-30日)をコース行事として行った。また、うち2名の学生を、同時期に開催中のバリ州芸術祭へバリ舞踊で出演させた。

将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示

  • 文化人類学から情報学までさまざまな領域の研究者らとの学際研究を通じて、舞踊および身体表現に関する研究を行ってきた。今後も幅広く身体文化、身体表 現、身体運動の解明にかかわる研究をしていきたいと考えている。また、無形文化財のデータベース(アーカイヴ)化、特に舞踊や身体表現に関するデータの アーカイヴ化についての研究は事例が少なくメタデータの整理も進んでいないことがプロジェクト研究を通して分かってきたので、これらの点についても検討を 行っていきたい。また、教育工学という視点から舞踊記譜法Labanotationの教育教材開発にも携わっていきたいと考えている.

受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示

  • 舞踊 は、その社会文化的背景と深く結びついた多様な表現様式があること、そして、舞踊は芸術的なものだけではなく、民俗芸能のように社会的な機能持つものもあ ることを是非みなさんにも知ってもらいたいと思っています。同時に、バリ島の舞踊は見ていると緩やかで楽しそうですが、実は中腰の姿勢で踊るのはいかにき ついかということを是非実技授業で体験してください。「伝統的」な舞踊の研究をしている私ですが、実は大変な新しいもの好きで、共同研究のほうでは、 1998年頃からずっとモーションキャプチャという装置で舞踊の3次元計測をしてきています。舞踊とデジタル技術がどうつながるのだろうと不思議に思われ る人もいるかもしれませんが、この方法論は、現在では、舞踊学の一分野のようになっています。

学歴 【 表示 / 非表示

  • 東京藝術大学, 音楽学部, 楽理科, 大学, 1991年03月, 卒業, 日本国

  • お茶の水女子大学大学院, 人文科学研究科, 舞踊教育学専攻, 大学院(修士課程), 1993年09月, 修了, 日本国

  • お茶の水女子大学大学院, 人間文化研究科, 比較文化学専攻, 大学院(博士課程), 1997年03月, 単位取得満期退学, 日本国

学位 【 表示 / 非表示

  • 芸術学士, 東京藝術大学, 1991年03月

  • 修士(人文科学), お茶の水女子大学大学院, 1993年09月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 文化科学系,准教授,2012年04月 - 2015年03月

  • 基幹研究院 人文科学系,准教授,2015年04月 - 継続中

  • 人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 比較社会文化学専攻,2012年04月 - 2015年03月

  • 人間文化創成科学研究科 博士後期課程 比較社会文化学専攻,2015年04月 - 継続中

  • 人間文化創成科学研究科 教育院【博士前期課程】 比較社会文化学専攻,2012年04月 - 2015年03月

全件表示 >>

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所,COE研究員,1997年04月 - 2000年03月

  • 立命館大学 アート・リサーチセンター,PD研究員,2001年04月 - 2002年03月

 

学術著書・訳書 【 表示 / 非表示

  • Dance Notations and Robot Motion

    Applications for Recording and Generating Human Body Motion with Labanotation, Springer, 2016年01月, Worawat Choensawat, Minako Nakamura, Kozaburo Hachimura, Laumond, Jean-Paul, Abe, Naoko , 学術書, 391-416

  • 舞踊学の現在―芸術・民族・教育からのアプローチ

    インドネシア・バリ島の舞踊の動作分析―文理融合型の民族舞踊研究の視点から―, 文理閣, 2011年03月, 中村美奈子, 遠藤保子, 教科書・概説・概論, 178-191

論文 【 表示 / 非表示

  • 舞踊記譜法-用途,歴史,分類,そして応用-

    アート・リサーチ, , 2002年, 中村 美奈子, 原著, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 単著

  • Labanotation(ラバン式身体運動記譜法)に基づく身体運動データのXML表現の開発

    人文科学とコンピュータシンポジウム論文集, , 2003年, 中村 美奈子, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • 連載・表現講座:インドネシア バリ島の舞踊の表現特性-手と指の表現を中心に

    女子体育, , 2004年, 中村美奈子, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • 講座:バリ島社会における身体活動と関係づくりの図式―舞踊人類学の視点から-

    女子体育, , 2002年, 中村美奈子, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • バリ島の舞踊の語彙と動作特性-『レゴン・ラッサム』を事例として-

    お茶の水女子大学人文科学紀要, , 2003年, 中村 美奈子, 原著, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 単著

全件表示 >>

研究発表 【 表示 / 非表示

  • Historical developments and new trends in Japanese use of computer for dance documentation

    Minako Nakamura, 国外, 2004年06月, , The Korea society for Dance Documentation The second biannual international symposium, ソウル 梨花女子大学, The Korea society for Dance Documentation, 招待講演, 第一発表者

  • Text Representation of Labanotation Data for Computer Based Motion Analysis

    Minako Nakamura, 国外, 2004年08月, , 2004 CORD/WDA/ICKL International Conference, 台北国立芸術大学, 台北国立芸術大学, 一般発表, 第一発表者

  • An XML representation of Labanotation Laban XML and its implementation on the notation editor LabanEditor2”

    Minako Nakamura, Kozaburo Hachimura, 国外, 2005年09月, , TheFirst South-Eastern European Digitization Initiative(SEEDI) Conference, マケドニア(オフリド市), SEEDI(South-Eastern European Digitization Initiative), 一般発表, 第一発表者

  • Hachigatsu-odori(August Folklore Dance) in the Tokuno-shima Island inJapan

    Minako Nakamura, 国外, 2000年09月, , Dance and History, International Organization of Folk Art-Greek Section, Aridaia,Greece, CID(International Organization of Folk Art)Greek Section, 一般発表, 第一発表者

  • カンボジアの正月芸能と民俗舞踊について

    中村美奈子,稲垣紀夫, 国内, 2000年11月, , 民俗芸能学会大会, 日本青年館(東京), 民俗芸能学会, 一般発表, 第一発表者

全件表示 >>

創作活動・製品・公演・競技・フィールドワーク等 【 表示 / 非表示

  • バリ芸術祭にて公演(バリ舞踊ダンサーとして参加)

    2014年06月, 創作舞踊

  • バリ芸術祭にて公演(バリ舞踊ダンサーとして参加)

    2013年06月, 創作舞踊

  • 中国少数民族舞踊の調査(ウイグル舞踊を中心に)

    2007年04月, 2週間

    中村美奈子, 新彊ウイグル自治区

  • バリ島の身体文化の調査

    2005年04月, 8日

    中村美奈子, インドネシア・バリ島

  • バリ島の身体文化の調査

    2004年04月, 8日

    中村美奈子, インドネシア・バリ島

全件表示 >>

外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示

  • 「舞踊の電子テキスト研究-文理融合型の民族舞踊研究の視点から」

    萌芽研究, 2006年度, 1,300,000千円

  • 舞踊の電子テキスト研究-文理融合型の民族舞踊研究の視点から

    萌芽研究, 2007年度, 1,000,000千円

  • モーションキャプチャ技術を用いた舞踊の「動きの質」に関する学際的研究

    中村美奈子, 研究助成, 財団法人大川情報通信基金, 2007年度, 1,000,000千円

  • Labanotation(ラバン式身体運動記譜法)に基づく身体運動データのXML表現の開発

    中村美奈子, 学術助成, 栢森情報科学振興財団, 2003年度, 900,000千円

  • 光学式モーションキャプチャーを用いたアジア地域の舞踊の手と指の動作解析

    中村美奈子, 研究助成, 中山科学振興財団, 2003年度, 700,000千円

全件表示 >>

 

学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示

  • (社)東洋音楽学会

    2004年10月 - 2006年09月,委員, 国内

  • (社)東洋音楽学会

    2002年10月 - 2006年09月,委員, 国内

公開講座、講演・講習・研修会、出張講義等 【 表示 / 非表示

  • 【レクチャー&ワークショップ】「ウィラナタ」に学ぶバリ⼥性舞踊「男振り」の基本動作

    2016年09月

  • 【レクチャー&ワークショップ】オレッグ・タムリリンガンに学ぶバリ女性舞踊の基本動作

    2014年09月, お茶の水女子大学(中村美奈子)

  • 法政大学主催市民講座ワールドダンス「バリ舞踊」講師(実技とレクチャー) 「バリ舞踊」(実技とレクチャー)

    2003年06月, 法政大学

マスコミによる報道・出演・コメント等掲載 【 表示 / 非表示

  • 朝日新聞

    2007年05月19日