松崎 毅 MATSUZAKI Takeshi
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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17世紀の抒情詩における哀歌(Elegy)という文学ジャンルが、詩の政治性とその表出/隠蔽にどのように関わるかを考察している。具体的にはアンドルー・マーヴェル、ヘンリー・ヴォーン等の抒情詩をはじめ、非正典的なものも含む同時代の詩作品のなかで、哀歌というジャンルがいかに政治的に利用ないし奪用されているかを調べることにより、文学におけるジャンルの機能について新たな知見の獲得を目指している。
教育内容 【 表示 / 非表示 】
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コア外国語英語の授業では、ニュースメディアの英語について読解力と聴解力を高める訓練を行った。学習支援システムMoodleを利用し、学生にリスニングと音読の自習を促し、発信力強化をも視野に入れるよう努めた。
専門科目では批評理論・文学理論に関する授業を担当し、脱構築主義、フェミニズム、ポストコロニアリズム、精神分析批評等の基礎を講義するとともに、ジョン・バニヤンの『天路歴程』について講義を行った。
大学院では、ウィリアム・ワーズワースの『湖水地方案内』をテクストにワーズワースの自然観について考察した。
将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示 】
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引き続き17世紀の文学ジャンルが孕む政治性の問題を追及していく。テクストの流布の形態、想定される読者、言論統制等と併せ、文学テクストを取り巻く外的枠組みがどのようにテクストの意味の産出に関わるかを調べることにより、17世紀の政治言説がいわば「テクスト文化」という総体を通じてどのように表出/隠蔽されたかを明らかにしたい。
受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示 】
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外国語を学ぶことは、その言語の運用能力を高めるだけでなく、言語を通じてなされる人間の様々な文化的営為を通じ、人間や社会や芸術について理解を深めることでもあります。言葉そのものよりも、言葉の向こうに何が見えるかを常に探求する姿勢を持ってください。また、そのような学生さんが入学してくれることを願っています。
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 文化科学系,教授,2012年04月 - 2015年03月
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基幹研究院 人文科学系,教授,2015年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 比較社会文化学専攻,教授,2012年04月 - 2015年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 比較社会文化学専攻,教授,2015年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 教育院【博士前期課程】 比較社会文化学専攻,教授,2012年04月 - 2015年03月
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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博物誌の文化学:動物編
川獺のゆくえ:『釣魚大全』の寓意, 鷹書房弓プレス, 2003年, 松崎 毅, 植月 恵一郎, 117-32
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<男>と<女>のディスクール:シェイクスピアからドライデンまで
抑圧と表象:ヘンリー・ヴォーンにおける「時代」と「祈り」, 金星堂, 1998年, 松崎 毅, 植月 恵一郎, 203-26
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一七世紀と英国文化(17世紀英文学研究Ⅷ)
ルーパート王子と「鷲」:ヘンリー・ヴォーンの世俗詩と検閲をめぐる論考, 金星堂, 1995年, 松崎 毅, 十七世紀英文学研究会, 172-92
論文 【 表示 / 非表示 】
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詩的意匠としての「時間」:“The First Anniversary of the Government under O.C.”と“A Poem upon the Death of O.C.”について
英文学研究 支部統合号, 2011年12月, 松崎 毅, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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「王はそこに、されど汝ら王の御前には在らず」: “The King's Disguise”におけるチャールズ・スチュアートの不在
お茶の水女子大学人文科学研究, 2009年03月, 松崎 毅, 原著, 研究論文(大学,研究機関紀要), 単著
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「私」の沈黙が語るもの:“The World”における「説教師」のペルソナ
英文学研究, 2005年12月, 松崎 毅, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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「我らが象形文字たる王」:17世紀イギリス王党派と隠蔽の政治学
お茶の水女子大学人文科学研究, 2005年03月, 松崎 毅, 原著, 研究論文(大学,研究機関紀要), 単著
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イギリス内乱期王党派の唄・俗謡・連祷:言論統制と大衆煽動
お茶の水女子大学人文科学紀要, 2004年03月, 松崎 毅, 原著, 研究論文(大学,研究機関紀要), 単著
その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示 】
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17世紀イギリス王党派文学における隠蔽性とジャンルの使用に関する研究
2007年, 松崎 毅
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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『失楽園』第11・12巻について
松崎 毅, 国内, 1999年06月, 十七世紀英文学研究会東京支部例会 , 十七世紀英文学研究会東京支部, 一般発表, 第一発表者
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マーヴェルの「緑の神殿」― 「アプルトン邸をうたう」について
松崎 毅, 国内, 1991年11月, 千葉大学英文学会, 千葉大学英文学会, 招待講演, 第一発表者
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『天路歴程』の「語り」について
松崎 毅, 国内, 1989年09月, 十七世紀英文学研究会東京支部例会, 大東文化大学, 十七世紀英文学研究会東京支部, 一般発表, 第一発表者
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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17世紀イギリス王党派文学における隠蔽性とジャンルの使用に関する研究
基盤研究(C)(2), 2006年度, 500千円
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17世紀イギリス王党派文学における隠蔽性とジャンルの使用に関する研究
基盤研究(C)(2), 2005年度, 500千円
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17世紀イギリス王党派文学における隠蔽性とジャンルの使用に関する研究
基盤研究(C)(2), 2004年度, 600千円
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17世紀イギリス王党派文学における隠蔽性とジャンルの使用に関する研究
基盤研究(C)(2), 2003年度, 1,100千円
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17世紀イギリスの検閲および政治社会的抑圧が隠喩表象の発達に及ぼした影響の研究
基盤研究(C)(2), 2002年度, 500千円