矢島 知子 YAJIMA Tomoko
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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ラジカル反応を基盤とした有機合成法の開発およびその応用を行っている。
ラジカル反応ではこれまでに高い選択性、低い触媒量での有機触媒的手法の報告例はない。我々は、これまでの立体選択的反応に関する知見を基に、新規有機不斉触媒的ラジカル付加反応の開発を行っている。
また、含フッ素化合物のラジカル反応を用いた合成法の研究についても注力している。含フッ素化合物は、医薬品、機能性材料として我々の生活に欠かすことのできない化合物であり、その合成法の開発は急務である。我々は、これまでに光ラジカル付加反応を用いた有機化合物へのペルフルオロアルキル基の導入について開発を行ってきた。現在、この手法を基に芳香族化合物への導入、ポリマー合成への応用について検討を行っている。また、得られた化合物の、機能性材料としての可能性についても研究を行っている。
教育内容 【 表示 / 非表示 】
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化学科1年生を対象とする化学実験の基礎についての基本化学実験I、および3年生を対象とする専門化学実験Ⅱの有機化学分野の実験を担当している。2年生の必修科目である有機化学Ⅰも担当する。また、学部4年生の特別研究、大学院生の研究指導を行っている。
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 自然・応用科学系,准教授,2011年04月 - 2015年03月
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基幹研究院 自然科学系,准教授,2015年04月 - 2020年03月
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人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 理学専攻,准教授,2011年04月 - 2015年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 理学専攻,准教授,2015年04月 - 2020年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 理学専攻,教授,2020年04月 - 継続中
研究分野 【 表示 / 非表示 】
担当科目 【 表示 / 非表示 】
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2024年度
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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PFAS(有機フッ素化合物)の現状および規制の影響と今後の対応
第3章第2節 PFASの利用とその合成法, 情報機構, 2024年03月, 矢島知子, 情報機構, 学術書
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【CSJカレントレビュー47】フッ素の特性が織りなす分子変換・材料化学 フッ素化学の新たな飛躍に向けて
11章 可視光反応による有機フッ素化合物の合成, 化学会, 2024年01月, 矢島知子, 日本化学会, 学術書
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フォトレジストの最先端技術
含フッ素材料のフォトレジストへの利用, CMC出版, 2022年09月, 神原將、矢島知子, 遠藤政孝, 学術書, 7
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フッ素化学入門2015 フッ素化合物の合成法
三共出版, 2015年03月, 独立行政法人 日本学術振興会・フッ素化学第155委員会 編, 調査報告書, 235-237, 302-305
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Enantiocontrolled Synth. Fluoro-Organic Compounds
Synthesis of enantiopure α-trifluoromethyl alcohols via chiral Lewis acid-catalyzed carbonyl-ene reactions and their application in the design of new liquid crystals., John Wiley & Sons: Chichester, UK, 1999年, Mikami, Koichi; Yajima, Tomoko, Soloshonok, V. A, 調査報告書, 557−574
論文 【 表示 / 非表示 】
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Development of Electrophilic Radical Perfluoroalkylation of Electron-Deficient Olefins
Chem. Rec., (頁e202300037 - ), 2023年04月, Koto Tagami, Tomoko Yajima, 総説, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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Amine-catalyzed Synthesis of Fluorine-containing Polymers through Halogen Bonding.
Chem Asian J., , 8巻(頁e202300035 - ), 2023年02月, Tadashi Kanbara, Mizuki Arase, Miyu Tanaka, Airi Yamaguchi, Koto Tagami, Tomoko Yajima, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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Visible-light-induced Organocatalytic Perfuoroalkylation of Electron-rich Olefins
有機合成化学協会誌, , 11巻(頁1028 - 1035), 2022年11月, 矢島知子, 総説, 研究論文(学術雑誌), 単著
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Eosin Y catalyzed Visible-Light-Induced Hydroperfluoroalkylation of Electron-Deficient Alkenes
J. Org. Chem, , 87巻(頁14923 - 14929), 2022年10月, Satsuki Shigenaga, Haruko Shibata, Koto Tagami, Tadashi Kanbara, Tomoko Yajima, 原著, 研究論文(学術雑誌), 第一著者相当
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Nitroxide-Mediated Controlled Radical Copolymerization of α-Trifluoromethylstyrenes with Styrenes
Molecules, MIPD, 29巻6号(頁1214 - ), 2024年03月, Tadashi Kanbara; Yuriko Ito; Airi Yamaguchi, Tomoko Yajima, 原著, 研究論文(学術雑誌), 第一著者相当
その他雑誌掲載文 【 表示 / 非表示 】
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フルオロアルキル–アルキル交互型ポリマーの合成とその展開
日本液晶学会誌日本液晶学会, 28巻2号(頁147 - 154), 2024年04月, 矢島知子, 総説, 単著, 査読あり, 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
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フッ素とレジスト
フォトポリマーニュースレター, 98巻1号(頁1 - 4), 2021年04月, 矢島知子, 原著, 単著, 査読なし, 記事・総説・解説・論説等(その他)
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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p-フェニレンジアミンに対する光ペルフルオロアルキル化反応とポリイミドの合成
角本 夏・神原 將・矢島 知子, 国内, 口頭発表(一般), 2024年03月, 2024年03月18日2024年03月21日, 日本化学会第104春季年会, 船橋(日本), 日本化学会, 一般発表, 共著者
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10-Phenylphenothiazine-Catalyzed Bromo-Perfluoroalkylation of Unactivated Olefins
TAGAMI Koto, Dominique CAHARD, TAJIMA Tomoko, 国内, 口頭発表(一般), 2024年03月, 2024年03月18日2024年03月21日, 日本化学会第104春季年会, 船橋(日本), 日本化学会, 一般発表, 共著者
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主鎖にペルフルオロエーテル基を有する新規含フッ素ポリイミドの合成
白野 里歩・中村 珠子・神原 將・矢島 知子, 国内, 口頭発表(一般), 2024年03月, 2024年03月18日2024年03月21日, 日本化学会第104春季年会, 船橋(日本), 日本化学会, 一般発表, 共著者
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機械学習を利用した芳香族化合物の可視光ペルフルオロアルキル化反応の最適化
山口 愛織・矢島 知子, 国内, 口頭発表(一般), 2024年03月, 2024年03月18日2024年03月21日, 日本化学会第104春季年会, 船橋(日本), 日本化学会, 一般発表, 共著者
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芳香族ポリマーへの直接光ペルフルオロアルキル化反応の開発
山口 亜衣・神原 將・矢島 知子, 国内, ポスター発表, 2023年12月, 2023年12月08日2023年12月08日, 第12回フッ素化学若手の会, 横浜(日本), 日本フッ素化学会, 一般発表, 共著者
研究活動に対する受賞 【 表示 / 非表示 】
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優秀ポスター賞
日本化学会 第2回CSJ化学フェスタ, 矢島 知子・杉浦 奈奈, 2012年11月, 国内
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最優秀ポスター賞
第2回フッ素化学若手の会, 矢島 知子・新免 愛美, 2012年09月, 国内
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優秀ポスター発表賞
日本化学会 第一回CSJフェスタ, 矢島 知子・眞鍋 尚子, 2011年12月, 国内
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フッ素学会ポスター賞
矢島 知子・山口 佳菜子, 2009年11月, 国内
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ヨウ素学会ポスター賞
矢島 知子・山口 佳菜子, 2007年11月, 国内
工業所有権の取得(産学(官)連携の成果の場合も含む) 【 表示 / 非表示 】
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Fluorine-containing, silicon-containing compound for use in fluororubber to improve heat- and chemical-resistance
矢島知子、笹原佳奈、神原將、野口剛, お茶の水女子大学・ダイキン工業株式会社
登録番号 (EP3406651, 2023年04月26日)
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含フッ素含ケイ素化合物(原文は韓国語)
矢島知子、笹原佳奈、神原將、野口剛, お茶の水女子大学、ダイキン工業
出願番号 (第2018-7023440, 2018年08月14日) 登録番号 (第10-2228956, 2021年03月11日)
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含フッ素化合物の製造方法
矢島知子、重永皐月、香川巧, お茶の水女子大学、東ソーファインケム
出願番号 (特願2016-178700, 2016年09月13日) 公開番号 (特開2018-043940 ) 登録番号 (特許第6782592, 2020年10月22日)
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ケイ素含有含フッ素化合物
矢島知子、笹原佳奈、神原將、野口剛, お茶の水女子大学、ダイキン工業
出願番号 (特願2017‐562933, 2016年01月20日) 登録番号 (特許第6751892, 2020年08月20日)
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Fluorine-containing, silicon-containing compound for use in fluororubber to improve heat- and chemical-resistance
矢島知子、笹原佳奈、神原將、野口剛, お茶の水女子大学、ダイキン工業
登録番号 (US10745524, 2020年08月18日)
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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フロー式光反応によるヨウ化ペルフルオロアルキル化反応
合同資源, 2023年度, 500,000千円
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ヨウ素部を起点とする反応を活用した機能性フッ素化合物の設計およびリビングラジカル重合のためのヨウ素非含有連鎖移動化合物の創製
ダイキン工業, 2023年度, 2,000,000千円
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フルオロアルキルと芳香環を有する新規ポリマーの合成
研究成果展開事業A-step, JST, 2022年度, 15,000,000千円
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光ラジカル反応のデジタル制御に向けた反応リアクターの開発
学術変革領域研究(A), 2022年度, 3,500,000千円
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デジタル化による高度精密有機合成の新展開
学術変革領域研究(A), 2022年度, 850,000千円
学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示 】
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日本学術振興会協力会フッ素化学第155委員会
2015年04月 - 2020年03月,委員, 国内
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液晶科学研究会
2011年04月 - 現在,幹事(監査), 国内
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フルオラス科学研究会
2011年04月 - 2023年03月,評議員, 国内
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日本学術振興会協力会フッ素化学第155委員会
2010年04月 - 2015年03月,委員, 国内
公開講座、講演・講習・研修会、出張講義等 【 表示 / 非表示 】
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SSH講演 宇都宮女子高校
2017年05月, 独立行政法人 科学技術振興機構
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SSH講演 宇都宮女子高校
2016年06月, 独立行政法人 科学技術振興機構
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SSH講演 熊谷女子高校
2015年11月, 独立行政法人 科学技術振興機構
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SSH講演 宇都宮女子高校
2015年06月, 独立行政法人 科学技術振興機構
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スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業
2014年06月, 独立行政法人 科学技術振興機構