小口 正人 OGUCHI Masato
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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インターネットを中心とする大規模ネットワークにより,種々のコンピュータや情報機器類が接続され,互いに連携しながら高度なネットワークコンピューティングが行われるようになってきました.私の研究室では,このような新しいネットワーク環境において,コンピュータやその他の資源を効率良く快適に利用する,さらにはセキュリティに配慮し暗号化や認証を導入して安全に利用する,といった手法を研究しています.具体的な研究テーマとしては,高性能なPCクラスタシステムにIPベースのSANを統合したIP-SAN統合型PCクラスタ,仮想プライベートネットワークVPN上における高性能・高信頼性SAN環境の構築,モバイル環境における認証や暗号化の実現手法,TCPパラメータの動的な解析や制御などが挙げられます.環境と目的に応じてそれぞれに適したネットワークプロトコルや概念モデルを提案し,ミドルウェアを構築することによりそれを実現しています
教育内容 【 表示 / 非表示 】
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情報科学:
情報科学とは何であるか、自然科学分野における位置付けおよびその技術的な応用について学ぶ。近年急速な発展が見られる情報技術を基礎として支えているのが情報科学であるが、その内容は幅広く奥も深い学問である。本講義は、情報科学やその関連分野に携わる者が知っておくべき基礎知識について述べ、主要トピックを取り上げて議論し、受講者にこの分野の概要を理解してもらうことを目標とする。
コンピュータ基礎演習:
UNIXおよびプログラミング言語Cの基礎を習得する。情報科学分野の学習・研究を進めるためには、コンピュータを用いて数値計算やデータ処理などを行う能力を身に付けることが重要である。本演習ではUNIXベースのコンピュータの使い方を覚え、基本的なプログラムを作成する技術を習得することが目標である。
コンピュータネットワークI:
インターネットに代表されるコンピュータネットワークは、情報関係の様々な分野の基盤となる技術であり、この知識を身に付けることは実用的にも有効である。本講義ではTCP/IPを中心としたネットワークプロトコルの基礎並びに応用技術に関して理解することを目標とする。
コンピュータネットワークII:
コンピュータネットワークは大学、企業、家庭等あらゆる場面において今や不可欠な存在となり、その知識や技術の習得を求める社会的要求も高い。本講義では、インターネットを中心としたコンピュータネットワークを実際に構築し運用するために必要な知識を総括する。
コンピュータネットワーク特論
分散処理特論
将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示 】
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本研究室ではネットワークコンピューティング・ミドルウェアをテーマとして掲げ、これに含まれるいくつかの種類の研究を手掛けている。この分野は大学のみで研究が行われている訳ではなく、企業も積極的に手を伸ばしている領域であり厳しい競争が行われている。そのような状況の中で、大学の研究室の機動性を活かして、クラウドコンピューティングやIP-SAN、モバイルネットワークなど常に最も先端的なシステムを取り上げ、解析や実装を行い、実際に動かしてみせることにより説得力のある研究を行ってきており、今後もその形で成果を出して行きたい。
受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示 】
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現在、世の中の非常に多くの人が、携帯電話やパソコンその他を通して、コンピュータネットワークのお世話になっていると思います。それではコンピュータやネットワークは、一体どんな仕組みで動いているかご存知でしょうか。情報科学科で私が教えている講義は、その疑問に答えるものです。またコンピュータネットワークは、将来どのように発展していくでしょうか。私の研究室においては、これを探る研究を行っています。
コンピュータやネットワークは、進歩のペースが物凄く速いものです。ただ利用しているだけだと中がどうなっているのか見えませんが、この中身を勉強し、研究で未来を切り開いていく作業は、大変刺激的で面白いものです。
学歴 【 表示 / 非表示 】
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慶應義塾大学, 理工学部, 電気工学科, 大学, 卒業, 日本国
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東京大学, 工学系研究科, 電気工学専攻, 大学院(修士課程), 修了, 日本国
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東京大学, 工学系研究科, 電子工学専攻, 大学院(博士課程), 修了, 日本国
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 自然・応用科学系,教授,2012年04月 - 2015年03月
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基幹研究院 自然科学系,教授,2015年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 理学専攻,2012年04月 - 2015年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 理学専攻,2015年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 教育院【博士前期課程】 理学専攻,2012年04月 - 2015年03月
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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コンピュータで広がる
サイエンス社, 2020年12月, 小口正人, 教科書・概説・概論
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コンピュータネットワーク入門
サイエンス社, 2007年04月, 小口正人, 教科書・概説・概論
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ワイヤレス・ブロードバンド教科書 - 高速IPワイヤレス編 -
インプレスR&D, 2006年06月, 小口正人(共著), 教科書・概説・概論
論文 【 表示 / 非表示 】
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Comparison of FHE Schemes and Libraries for Efficient Cryptographic Processing
Proc. the International Conference on Computing, Networking and Communications (ICNC2024), IEEE, 2024年02月, Arisa Tsuji and Masato Oguchi, 原著, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 共著者
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Event Retrieval from Mobile Devices with Location Anonymization Satisfying Geo-Indistinguishability Using Real Population Data
Proc. the 42nd IEEE International Conference on Consumer Electronics (ICCE2024), IEEE, 2024年01月, Kyoka Ishigami, Miki Enoki, and Masato Oguchi, 原著, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 共著者
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Secure Feedback to Edge Servers in Distributed Machine Learning Using Rich Clients
Proc. the IEEE International Conference on Computers, Software, and Applications (COMPSAC2023), IEEE, 2023年06月, Saki Takano, Akihiro Nakao, Saneyasu Yamaguchi, and Masato Oguchi, 原著, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 共著者
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スマートフォン・クラウドサーバ連携時における準同型暗号化手法の比較評価
情報処理学会論文誌, , 2022年11月, 松本 茉倫, 小口 正人, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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Action Recognition using Pose Data in a Distributed Environment over the Edge and Cloud
IEICE Transactions on Information and Systems, , E104-D巻5号(頁539 - 550), 2021年05月, Chikako Takasaki, Atsuko Takefusa, Hidemoto Nakada, and Masato Oguchi, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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Comparison of FHE Schemes and Libraries for Efficient Cryptographic Processing
Arisa Tsuji and Masato Oguchi, 国外, 2024年02月, , International Conference on Computing, Networking and Communications (ICNC2024), Big Island, Hawaii, USA, IEEE, 一般発表, 共著者
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Event Retrieval from Mobile Devices with Location Anonymization Satisfying Geo-Indistinguishability Using Real Population Data
Kyoka Ishigami, Miki Enoki, and Masato Oguchi, 国外, 2024年01月, , 42nd IEEE International Conference on Consumer Electronics (ICCE2024), Las Vegas, USA, IEEE, 一般発表, 共著者
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Secure Feedback to Edge Servers in Distributed Machine Learning Using Rich Clients
Saki Takano, Akihiro Nakao, Saneyasu Yamaguchi, and Masato Oguchi, 国外, 2023年06月, , IEEE International Conference on Computers, Software, and Applications (COMPSAC2023), Torino, Italy, IEEE, 一般発表, 共著者
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Privacy-Protective Distributed Machine Learning between Rich Devices and Edge Servers using Confidence Level
Saki Takano, Akihiro Nakao, Saneyasu Yamaguchi, and Masato Oguchi, 国外, 2022年12月, , International Conference on Big Data Intelligence and Computing (DataCom2022), Fiji, IEEE, 一般発表, 共著者
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Performance Analysis of HElib on a Privacy Preserving Search for Genome Information with Fully Homomorphic Encryption
Arisa Tsuji and Masato Oguchi, 国外, 2022年12月, , 13th IEEE International Conference on Cloud Computing Technology and Science (CloudCom2022), Bangkok, Thailand, IEEE, 一般発表, 共著者
研究活動に対する受賞 【 表示 / 非表示 】
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International Conference on Big Data Intelligence and Computing(DataCom2022),Best Paper Award
IEEE, Saki Takano, Akihiro Nakao, Saneyasu Yamaguchi, and Masato Oguchi, Privacy-Protective Distributed Machine Learning between Rich Devices and Edge Servers using Confidence Level, 2022年12月, 国外国際学会・会議・シンポジウム等の賞,
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International Conference on Emerging Technologies for Communications (ICETC2021),Best Paper Award
IEICE, Saki Takano, Akihiro Nakao, Saneyasu Yamaguchi, and Masato Oguchi, Privacy-Protective Distributed Machine Learning Using Rich Clients, 2021年12月, 国外
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情報処理学会, 礒井 葉那,竹房 あつ子,中田 秀基,小口 正人, 動作認識のための合成データ活用に向けたドメイン適応手法の比較, 2021年07月, 国内
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情報処理学会, 松本 茉倫,小口 正人, 完全準同型暗号と共通鍵暗号を組み合わせたIoTデバイスにおけるセンサデータ暗号化の高速化, 2020年06月, 国内
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DICOMO2013優秀論文賞
情報処理学会, 長谷川友香,小口正人, 「周辺ユーザ探索による緊急時判断機能を備えた家族間情報共有システム」, 2013年07月, 国内
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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5GモバイルSINETを利用したAIロボットによるリアルタイムデータ収集解析基盤の構築
小口正人, NII共同研究(戦略研究公募型), 国立情報学研究所, 2023年度, 1,500,000千円
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プライバシー保護型データ活用に関する研究
小口正人, プライバシー保護型データ活用に関する研究, LINE株式会社, 2023年度, 1,495,000千円
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コンピュータシステムの分析と高速化
小口正人, コンピュータシステムの分析と高速化, 富士通研究所, 2023年度, 1,100,000千円
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検証可能なデータエコシステム
筑波大学・天笠俊之教授, 小口正人, 戦略的創造研究推進事業(CREST), 科学技術振興機構(JST), 2023年度, 10,000,000千円
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サイバー犯罪抑制のためのSNSコミュニケーション分析
小口正人, サイバー犯罪抑制のためのSNSコミュニケーション分析, 株式会社日本総研, 2023年度, 2,200,000千円
学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示 】
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ACM SIGMOD日本支部長
2023年06月 - 現在,委員長, 国外
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IEEE Consumer Technology Society MDT TC Chair
2021年01月 - 現在,委員長, 国外
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日本データベース学会
2020年06月 - 2022年05月,副会長, 国内
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電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会 顧問
2017年06月 - 現在,理事, 国内
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情報処理学会 論文誌データベース(TOD)編集委員会
2017年06月 - 2019年06月,委員長, 国内