近藤 恵 KONDO Megumi
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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1.化石骨の年代測定学・年代判定学:化石骨試料に含有される少量・微量元素を調べることにより、それらの年代測定または間接的な相対年代判定を行う。
2.ジャワ原人の編年および変遷史:インドネシアのジャワ原人に関する遺跡の地質学的調査を行い、各種試料の年代分析をすることにより、化石骨の編年を行う。またそれにより、人類進化の様相を考察する。
3.日本の旧石器時代の人類の編年および変遷史:日本の旧石器時代の人類とされる化石骨について、年代測定または年代判定を行い、日本列島の人類の由来について考察する。"
教育内容 【 表示 / 非表示 】
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1.「人体計測学演習」:人間の形態を見る目と表現する方法を修得する。具体的には人体寸法計測法とデータ処理法を習得するための演習である。解剖学的特徴点の同定のしかた、被験者に対する配慮のしかた、マルチン式人体計測器の取り扱い方、計測結果の取り扱い方、計測誤差の評価のしかたについて演習する。計測者として被験者への接し方、補助者としてやるべきことについても教育する。
2.LA科目「生物人類学」:ヒトを自然界に生息する一生物として捉え、ヒトの生物学的な側面を、進化を踏まえて理解を深める。
3.「環境科学」:私たちが現在目にする自然環境は、どのように形成され、どのような状態になっているか、について、気圏、水圏、地圏それぞれについて、基礎的な知識を習得させる。
4.「環境生理学」:人体に起きているさまざまな生理現象について、基礎的な知識を習得する。
将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示 】
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ジャワ原人関連の資料について年代分析を進めることにより、アジアに留まらず、人類進化の様相がより明確になっていくと期待される。また、特に日本の資料については、従来よりも精度の高い分析が可能になってきたことにより、試料の処理方法がより重要になっていることから、当研究室で進めている前処理法の研究がさらに重要視されつつある。より精密な年代分析を必要とする資料を取り扱っている研究者と共同研究ができれば、当研究室での成果が生かせると考える。
受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示 】
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自然界において「ヒト」という生物はどのように形成されてきたのか、そしてどのような特性を持つに至ったか、など、科学的に考えてみたい方々に、興味深い研究分野です。自分自身がどのような生物であるか、理解を深めてみませんか。
学位 【 表示 / 非表示 】
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家政学士, お茶の水女子大学, 1990年03月
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家政学修士, お茶の水女子大学, 1992年03月
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博士(理学), 東京大学, 1995年03月
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 自然・応用科学系,助教,2012年04月 - 2015年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 生活工学共同専攻,助教,2016年04月 - 2019年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 生活工学共同専攻,准教授,2019年04月 - 2023年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 生活工学共同専攻,教授,2023年04月 - 継続中
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生活科学部 人間・環境科学科,助教,2012年04月 - 2019年03月
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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浜松市浜北区根堅遺跡発掘調査報告書
根堅遺跡調査団, 2019年03月, 近藤恵・久野正博・藤田祐樹・太田圭, 近藤恵・久野正博・藤田祐樹・太田圭, 学術書
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考古論集-川越哲志先生退官記念論文集-
帝釈観音堂洞窟遺跡出土哺乳動物骨の多元素分析 -古人類化石の出土層準・年代判定に関する基礎的研究, 川越哲志先生退官記念事業会, 2005年11月, 松浦 秀治・近藤 恵, 広島大学大学院文学研究科考古学研究室, 調査報告書, 207-214
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北上山地に日本更新世人類化石を探る - 岩手県大迫町アバクチ・風穴洞穴遺跡の発掘
風穴洞穴第4層の堆積年代に関する予備的分析, 東北大学出版会, 2003年11月, 松浦 秀治・近藤 恵, 百々 幸雄・瀧川 渉・澤田 純明, 調査報告書, 281-283
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北上山地に日本更新世人類化石を探る - 岩手県大迫町アバクチ・風穴洞穴遺跡の発掘
アバクチ洞穴の下位堆積物に関する年代分析, 東北大学出版会, 2003年11月, 松浦 秀治・近藤 恵, 百々 幸雄・瀧川 渉・澤田 純明, 調査報告書, 49-53
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前・中期旧石器問題の検証
ひょうたん穴出土「骨器」の年代測定, 日本考古学協会, 2003年05月, 近藤 恵・松浦 秀治, 前・中期旧石器問題調査研究特別委員会, 調査報告書, 387-389
論文 【 表示 / 非表示 】
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Age control of the first appearance datum for Javanese Homo erectus in the Sangiran area
Science, , 367巻6474号(頁210 - 214), 2020年01月, Shuji Matsu’ura, Megumi Kondo, Tohru Danhara, Shuhei Sakata, Hideki Iwano, Takafumi Hirata, Iwan Kurniawan, Erick Setiyabudi, Yoshihiro Takeshita, Masayuki Hyodo, Ikuko Kitaba, Masafumi Sudo, Yugo Danhara, Fachroel Aziz, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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体型と歩行動作からうける審美的印象に観察者の性別が与える影響
バイオメカニズム, バイオメカニズム学会, 2022年, 齋藤 早紀子・齊藤 百花・近藤 恵・小林 吉之, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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美しく見える歩容パターンの運動学的特徴
バイオメカニズム, , 25巻(頁195 - 209), 2020年08月, 齋藤早紀子・牛房奈菜子・堺碧姫・近藤 恵・小林吉之, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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A model case of personal Identification using the smallest single tooth in autopsy : Forensic Identification of a lower first incisor by DNA profiling and radiocarbon dating
Research and Reports in Forensic Medical Science, , 63巻(頁153 - 158), 2020年, Fukui, K., S. Matsu’ura, M. Kondo, K. Iwadate, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
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一般女性用防災服開発に向けた災害時の衣料品の準備状況の現状と問題点に関する調査
生活学論叢, 日本生活学会, 38巻(頁97 - 110), 2020年, 角田 千枝・近藤 恵, 原著, 研究論文(学術雑誌), 共著者
その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示 】
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ジャワ原人の年代に関する総合的再検討
ジャワ人類化石産出層の磁気的研究2004年03月, 兵頭 政幸・藤本 真司・中条 忠寛・松浦 秀治・近藤 恵・アジズ F.・熊井 久雄, 松浦 秀治, 科研費報告書
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ジャワ原人の年代に関する総合的再検討
サンギランおよびモジョケルトの凝灰岩試料の40Ar/39Ar年代に関する予察的分析2004年03月, 近藤 恵・宇都 浩三・松浦 秀治・兵頭 政幸・檀原 徹・アジズ F.・スディヨノ・熊井 久夫, 松浦 秀治, 科研費報告書
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ジャワ原人の年代に関する総合的再検討
ジャワ島含人類化石層における火山灰試料の採取2004年03月, 松浦 秀治・熊井 久夫・兵頭 政幸・近藤 恵・檀原 徹・アジズ F.・スディヨノ, 松浦 秀治, 科研費報告書
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ジャワ原人の年代に関する総合的再検討
ジャワ島出土人類化石の年代測定―火山灰分析と年代試料評価―2004年03月, 檀原 徹・熊井 久夫・松浦 秀治・兵頭 政幸・近藤 恵・アジズ F.・スディヨノ, 松浦 秀治, 科研費報告書
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ジャワ原人の年代に関する総合的再検討
ジャワ島出土人類化石の年代測定―FT年代測定―2004年03月, 檀原 徹・熊井 久夫・松浦 秀治・兵頭 政幸・近藤 恵・アジズ F.・スディヨノ, 松浦 秀治, 科研費報告書
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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浜松市蜆塚遺跡出土人骨の年代について
近藤 恵、久野 正博、藤田 祐樹、松浦 秀治 , 国内, 2021年10月, , 第75回日本人類学会大会, 東京(日本) オンライン, 日本人類学会, 一般発表, 第一発表者
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浜松市根堅遺跡における浜北人発見地点および周辺部に関する確認調査
近藤 恵、藤田 祐樹、久野 正博、太田 圭, 国内, 2020年11月, , 第74回日本人類学会大会, 山梨(日本) オンライン, 日本人類学会, 一般発表, 第一発表者
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沖縄県宮古島市ツヅピスキアブにおけるイノシシとシカの時間的関係
藤田 祐樹、松浦 秀治、佐野 貴司、近藤 恵、澤浦 亮平、久保 ⻨野、野田 昌裕、久貝 弥嗣, 国内, 2020年11月, , 第74回日本人類学会大会, 山梨(日本) オンライン, 日本人類学会, 一般発表, 共著者
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近年の反短頭化に帝王切開の増加は関与するか?
河内まき子、中原瑤子、近藤 恵、松浦秀治, 国内, 2018年10月, , 第72回日本人類学会大会, 三島(日本), 日本人類学会, 一般発表, 共著者
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宮古島市ツヅピスキアブ洞窟第 IV 層から 産出 したシカとイノの年代 分離 - 琉球列島に おける完 新世のシカ化石は 確認されていない-
近藤 恵 、久貝弥嗣 、藤田祐樹 、並木基真、米田 穣、松浦秀治, 国内, 2016年10月, , 第70回日本人類学会大会, 新潟(日本), 日本人類学会, 一般発表, 第一発表者
研究活動に対する受賞 【 表示 / 非表示 】
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Anthropological Science 論文奨励賞
日本人類学会, 近藤 恵, Dating of the Hamakita human remains from Japan, KONDO M. & MATSU'URA S., Anthropological Science,Peer review, vol.113,pp.155-161, 2005, 2007年10月, 国内
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家庭経営学奨学金
お茶の水女子大学, 近藤 恵, 人類の歴史に関する年代学的研究, 1999年11月, 国内
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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静岡県西部の石灰岩地帯における旧石器~縄文時代層の人類学・考古学的調査
基盤研究(C), 近藤 恵, 2023年度, 1,100,000千円
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静岡県西部の石灰岩地帯における旧石器~縄文時代層の人類学・考古学的調査
基盤研究(C), 近藤 恵, 2022年度, 1,100,000千円
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(株)AHProducts, 2022年度, 350,000千円
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高精度放射性炭素年代測定に向けて化石骨試料の精緻調整法の開発
基盤研究(C), 近藤 恵, 科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2012年度, 390,000千円
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ジャワ原人の年代論争の終結へ向けて
基盤研究(B), 松浦秀治, 近藤 恵, 科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2012年度, 300,000千円
学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示 】
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第四紀研究(日本第四紀学会)論文選考委員
2019年02月 - 2020年01月,委員, 国内
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日本人類学会
2017年11月 - 2020年11月,幹事(監査), 国内
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日本第四紀学会
2017年09月 - 2019年08月,評議員, 国内
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第四紀研究(日本第四紀学会)特集号編集委員
2016年06月 - 2017年08月,委員, 国内
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Anthropological Science(日本人類学会)編集委員
2015年10月 - 現在,委員, 国内
公開講座、講演・講習・研修会、出張講義等 【 表示 / 非表示 】
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浜北人はどこに居たの?
2022年05月, 遠州山辺の道の会, 浜北文化センター, 講演会
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高崎女子高等学校SSH派遣講師
2009年11月, 高崎女子高等学校
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「日本列島の人の由来を考えつづける」日本列島住民の成立と小進化-人類学における最新の動向を聞く 日本列島の「旧石器時代人骨」
2006年10月, 日本人類学会
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お茶大・北区教育連携事業 月例科学実験教室 古代の技術を科学しよう!「ドングリ団子を作ってみよう」
2005年12月, お茶の水女子大学、北区教育委員会
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お茶大・北区教育連携事業 月例科学実験教室 古代の技術を科学しよう!「黒曜石で石器を作ってみよう」
2005年11月, お茶の水女子大学、北区教育委員会
マスコミによる報道・出演・コメント等掲載 【 表示 / 非表示 】
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静岡新聞
2022年05月15日, 静岡新聞社
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静岡新聞
2019年11月12日, 静岡新聞社
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静岡新聞
2018年04月26日, 静岡新聞社
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中日新聞
2018年04月23日, 中日新聞社
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中日新聞
2017年12月09日, 中日新聞社