天野 知香

AMANO Chika

職名

教授

所属

基幹研究院 人文科学系

人間文化創成科学研究科 博士後期課程 比較社会文化学専攻

人間文化創成科学研究科 博士前期課程 比較社会文化学専攻

文教育学部 人文科学科

主担当学科

文教育学部人文科学科

担当大学院(博士前期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻歴史文化学コース

担当大学院(博士後期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻表象芸術論領域

写真a

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • アンリ・マティス、20世紀美術、フランス、装飾芸術、フェミニズム美術史

研究内容 【 表示 / 非表示

  • 科研のテーマであった「装飾と『他者』ー両大戦間フランスを中心とした装飾の位相と『他者』表象」の最終年にあたった2013年度は、 両大戦間フランスにおける美術や装飾芸術に見られる「他者」表象の特質を分析し、植民地主義の高まりを背景したフランスにおける「他者」概念のあり方を明らかにする研究、およびジェンダーの視点からの女性芸術家研究を継続した。両大戦間フランスにおいて漆という東洋に由来する技法を使っていわゆる「アール・デコ」の重要な装飾芸術家として活躍したジャン・デュナンについての調査を論文にまとめるとともに、やはり漆を使って装飾芸術に携わり、さらに建築に至ったアイルランド出身でフランスで活躍した女性アイリーン・グレイの活動を、ジェンダーの視点からも分析し、発表した。また、19世紀以来の装飾をめぐる諸言説における「他者」の位相に関する分析も論文にまとめ、2014年度春に出版される運びとなった。

教育内容 【 表示 / 非表示

  • 学部および大学院の授業においては、19ー20世紀美術における身体表象をテーマに、当時の美術の諸問題を理解した上で、西欧において伝統的にもっとも重視されてきた身体表象が、あらたな芸術動向の登場とともにどのように継承され、変化したかを講じ、ジェンダーやポストコロニアリズムの視点とともに、作品を分析し、その美術史的な理解を深めることを目指した。
    また原書講読や研究発表ゼミにおいては、積極的な学生の参加を促しながら、文献収集・読解・調査・発表のスキルを高め、発表や講読内容を通して具体的な知識を広げ、自らの問題意識を学問的な手続きを経て検証し、それを明確に人々に伝え、また互いに議論することで理解を深める訓練を重ねてゆくことを目指している。

将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示

  • 上記の通り、美術や装飾芸術における「他者」表象をめぐる研究目的に沿って、多様な事例の検証を続けてきた。今年度はさらに両大戦間の装飾芸術と絵画、彫刻を横断する形で展開された「他者」イメージ、アフリカやアジアの人々の具体的な表象のあり方に関する調査分析を完結させ、これまでの研究とあわせて、ポストコロニアリズムをふまえた現代美術の問題意識までつなげる形で、一連の研究をまとめたい。
    加えて、これまでのアンリ・マティス研究、およびフェミニズムの視点に基づく理論的研究をさらに継続・発展させ、最新の研究視点を取り入れた形でのあらたなマティス論を展開したい。

受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示

  • 生きることに不安や不満を抱いている人も多いと思いますが、学問の世界は、これまでの思い込みや常識を疑い、自分で感じ、考え、行動する道を開きます。それは確かに簡単なことではないかもしれませんが、大学で学ぶことは、きっとあなた自身が誰であるのかを知り、他者を知り、あなたが求めるものを見つける何らかの手立てとなると思います。そのお手伝いをするつもりで、学生の皆さんと、学問を通じて向き合いたいと思っています。

学位 【 表示 / 非表示

  • 博士(文学), 1994年03月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 文化科学系,教授,2012年04月 - 2015年03月

  • 基幹研究院 人文科学系,教授,2015年04月 - 継続中

  • 人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 比較社会文化学専攻,2012年04月 - 2015年03月

  • 人間文化創成科学研究科 博士後期課程 比較社会文化学専攻,2015年04月 - 継続中

  • 人間文化創成科学研究科 教育院【博士前期課程】 比較社会文化学専攻,2012年04月 - 2015年03月

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専門分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

 

学術著書・訳書 【 表示 / 非表示

  • 学術会議叢書29 人文社会科学とジェンダー

    美術史学とジェンダー, 公益財団法人日本学術協力財団, 2022年01月, 天野 知香, 公益財団法人日本学術協力財団, 単行本(学術書), 57ー72

  • 西洋美術史

    第10章 20世紀前半 モダニズムをめぐる葛藤, 美術出版社, 2021年12月, 天野 知香, 秋山 聰・田中 正之, 単行本(学術書), 301−336

  • 美学の事典

    装飾ー周縁化された美, 丸善書店, 2020年12月, 天野 知香, 美学会, 辞典・事典, 228-231

  • モネとマティス もう一つの楽園

    「第一次ニース時代におけるマティスの「楽園」」, ポーラ美術館, 2020年05月, 天野 知香, 木島 俊介・アラン タピエ, 単行本(一般書), 141-147

  • 現代アート10講

    美術に於ける身体表象とジェンダー– 眼差しの権力とフェミニズムアート, 武蔵野美術大学出版局, 2017年03月, 天野 知香, 田中 正之, 研究書, 91-110

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論文 【 表示 / 非表示

  • アール・デコ期における漆装飾–ジャン・デュナン

    国際シンポジウ ム「装飾とデザインのジャポニスム」報告書(科研費研究・研究代表者馬渕明 子)(頁91 - 106), 2014年01月, 天野 知香, 原著, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等), 単著

  • 「女」たちの場所 ちひろとローランサン

    芸術新潮, 2012年07月, 天野知香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • 「他者」をめぐる交錯するまなざし」-里見宗次と『オリエント・コールズ』

    美術フォーラム21, 2011年05月, 天野 知香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • パリのミュシャと「装飾芸術」の時代

    ユリイカ, 2009年09月, 天野 知香, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

その他雑誌掲載文 【 表示 / 非表示

  • マティス主要作品解題

    ユリイカ(頁344 - 372), 2021年05月, 天野 知香, 原著, 単著, 査読なし, 総説・解説(商業誌)

  • 読者アンケート

    図書新聞, 3476巻(頁8), 2020年12月, 天野 知香, 原著, 単著, 査読なし, 書評,文献紹介等

  • 読者アンケート

    図書新聞3457号(頁1), 2020年07月, 天野 知香, 原著, 単著, 査読なし, 書評,文献紹介等

  • 絵画の理由——ピーター・ドイグ展に寄せて

    東京国立美術館ニュース『現代の眼』特別版(頁43 - 45), 2020年06月, 天野 知香, 原著, 単著, 査読なし, その他記事

  • 書評:大久保恭子著『アンリ・マティス『ジャズ』再考』

    図書新聞3279号(頁5), 2016年11月, 天野 知香, 原著, 単著, 査読なし, 書評,文献紹介等

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その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示

  • 花美術館

    マティス 装飾的であること, 音羽印刷, 71巻(頁4 - 47), 2020年09月, 天野 知香, 天野 知香, その他, 共著

  • 西洋近代の都市と芸術3 パリII-近代の超克

    竹林舎, 2015年12月, 佐藤 直樹、喜多崎 親、天野 知香, 天野 知香, その他

研究発表 【 表示 / 非表示

  • モダニズムの境域と他者表象ーリュシー・クスチュリエのアフリカ

    天野 知香, 国外, 2022年03月, 日仏美術学会創立40周年記念シンポジウム:フランス美術研究の現在と未来 -日仏学術交流の進展を目指して, 東京, 日仏美術学会, 一般発表, 第一発表者

  • モダニズムと「女性」芸術家ーロメイン・ブルックスのサフィック・モダニティ

    天野 知香, 国内, 2021年12月, IGSシンポジウム ジェンダーの視点に基づく美術史研究の現在, 東京, お茶の水女子大学ジェンダー研究所, 一般発表, 第一発表者

研究活動に対する受賞 【 表示 / 非表示

  • 第5回鹿島美術財団賞

    鹿島美術財団, 天野 知香, 鹿島美術研究 鹿島美術財団年報第14号別冊掲載論文に対して, 1998年05月, 国内

  • 第14回倫雅美術奨励賞

    倫雅美術財団, 天野 知香, 著書『装飾/芸術―19-20世紀フランスにおける「芸術」の位相』(2001)に対して, 2002年12月, 国内

  • 第1回西洋美術振興財団賞 学術賞

    西洋美術振興財団, 天野 知香・田中 正之, 展覧会「マティス-プロセスとヴァリエーション」東京、国立西洋美術館 2004年9月10日-12月12日の企画およびカタログ(執筆論文を含む)に対して, 2006年11月, 国内

外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示

  • 両大戦間期フランスの芸術生産環境における多面的な女性の関与とその美術史的意義

    基盤研究(C), 2021年度, 700千円

  • 両大戦間期フランスの芸術生産環境における多面的な女性の関与とその美術史的意義

    基盤研究(C), 2020年度, 700千円