高桑 晴子

TAKAKUWA Haruko

職名

教授

所属

人間文化創成科学研究科 博士前期課程 比較社会文化学専攻

基幹研究院 人文科学系

文教育学部 言語文化学科

主担当学科

文教育学部言語文化学科

担当大学院(博士前期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻英語圏・仏語圏言語文化学コース

担当大学院(博士後期課程)

人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻言語文化論領域

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研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 19世紀女性作家、イギリス小説、アイルランド小説

研究内容 【 表示 / 非表示

  •  19世紀初頭の英国女性作家の家庭小説における女性とナショナル・アイデンティティーの表象の問題を考察している。18世紀から19世紀にかけては、スコットランド、そしてアイルランドが併合され、また海外においては植民地経営を拡大させていった時期であった。また、啓蒙主義等の影響を受け、女性の教育や権利についての関心も高まった時代でもある。19世紀初頭の女性作家たちの小説において、女性とネイションの問題が密接にかかわっていたことをMaria Edgeworth, Sydney Owenson, Susan Ferrier, Jane Austenらの小説から分析している。

教育内容 【 表示 / 非表示

  •  学部では、本年度はコア英語科目に加えて、「英文学演習」「英文学特殊講義」「英文学史」「英語圏言語文化研究」などを担当し、イギリス小説を中心に小説そのものの精読に加え、文化的背景知識や小説の技法についての基礎知識を提供し、小説を分析・批評するための土台づくりを心掛けている。
     大学院では「英語圏言語文化特論」「英語圏言語文化演習」「イギリス言語文化論」「イギリス言語文化論演習」などを通して、極めて近代的な文学形態である小説というジャンルを文化的・社会的文脈において分析している。

将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示

  • ブリテンにおける小説の興隆期と、スコットランド、アイルランドがブリテンに併合され、大英帝国が形成されている時期が重なっているという点は、今後も様々な研究の余地のある分野である。例えばいわゆる英文学史のキャノンという問題と重ね合わせる場合、「ケルトの外縁(Celtic Fringe)」という別のコンテクストを与えると「英国小説」の系譜はどのように見えるのか、という問いを立てることができる。
     また、このようなコンテクストで考えた場合、環大西洋的な影響関係、インドやオーストラリア、ニュージーランドなどの英領植民地との関係も視野に入れて英国小説の展開を考えていくことになり、女性作家についてもこのような大きな地理的移動を背景に考えていくことになる。

学歴 【 表示 / 非表示

  • 東京大学, 文学部, 言語文化学科英語英米文学専門分野, 大学, 卒業, 日本国

  • 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 欧米系文化研究専攻英語英米文学専門分野, 大学院(修士課程), 修了, 日本国

  • ダブリン大学トリニティカレッジ (Trinity College, University of Dublin), 文学研究科 (Faculty of Letters), アングロ=アイリッシュ文学専攻, 大学院(修士課程), 2005年02月, 修了, アイルランド

  • 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 欧米系文化研究専攻英語英米文学専門分野, 大学院(博士課程), 単位取得満期退学, 日本国

  • 東京大学大学院, 人文社会系研究科, 欧米系文化研究専攻英語英米文学専門分野, 大学院(博士課程), 2020年04月, 修了, 日本国

学位 【 表示 / 非表示

  • 学士(文学), 東京大学

  • 修士(文学), 東京大学大学院

  • 修士(アングロ=アイリッシュ文学) (MPhil in Anglo-Irish Literature), ダブリン大学トリニティカレッジ (Trinity College, University of Dublin), 2005年02月

  • 博士(文学), 東京大学大学院, 2020年04月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 人間文化創成科学研究科 博士前期課程 比較社会文化学専攻,准教授,2015年04月 - 継続中

  • 人間文化創成科学研究科 教育院【博士前期課程】 比較社会文化学専攻,准教授,2014年04月 - 2015年03月

  • 人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 比較社会文化学専攻,准教授,2014年04月 - 2015年03月

  • 文教育学部 言語文化学科,准教授,2014年04月 - 継続中

  • 基幹研究院 人文科学系,准教授,2015年04月 - 2024年03月

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学術著書・訳書 【 表示 / 非表示

  • コメディ・オヴ・マナーズの系譜

    『ブリジット・ジョーンズの日記』と風俗小説, 音羽書房鶴見書店, 2022年05月, 高桑 晴子, 玉井 暲・末廣 幹・岩田 美喜・向井 秀忠, 学術書, 244-266

  • イギリス文学と映画

    ポストフェミニズム時代の文芸ドラマ――ジェイン・オースティン『高慢と偏見』と1995年版BBCドラマ, 三修社, 2019年09月, 高桑 晴子, 松本 朗・岩田 美喜・木下 誠・秦 邦生, 学術書, 76-90

  • 教室の英文学

    小説への誘い――ジェイン・オースティン『エマ』を読む, 研究社, 2017年05月, 高桑 晴子, 日本英文学会(関東支部), 学術書, 196-204

  • ジェイン・オースティン研究の今――同時代のテクストも視野に入れて

    「宝塚歌劇への翻案にみるオースティン受容――『高慢と偏見』から『天使のはしご』へ」, 彩流社, 2017年04月, 高桑 晴子, 日本オースティン協会, 学術書, 247-265

  • 近現代イギリス小説と「所有」

    土地に魅入られて――ビッグ・ハウス小説にみる所有の正当性への不安, 英宝社, 2014年08月, 高桑 晴子, 山本 史郎・南井 正廣・三宅 敦子・高桑 晴子, 学術書, 41-85

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論文 【 表示 / 非表示

  • アイルランド問題の置換――シドニー・オウェンソンのインド表象

    ジェイン・オースティン研究, 10号(頁99 - 114), 2016年06月, 高桑 晴子, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • Pride and Prejudice as Angels’ Ladder: Jane Austen’s Novel Becomes Takarazuka Musical Theater

    Persuasions On-line, , 36巻1号, 2015年12月, TAKAKUWA Haruko, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • 'Wild Irish' Heroines: Sydney Owenson's National Tales of the 1810s

    Journal of Irish Studies, , 26巻(頁24 - 37), 2011年10月, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • イギリスのナショナル・テイル――マライア・エッジワースの『パトロネッジ』

    専修大学人文科学年報, 41号(頁1 - 22), 2011年03月, 高桑 晴子, 原著, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 単著

  • 『マンスフィールド・パーク』の「ずれ」――ファニー・プライスの周縁性

    ジェイン・オースティン研究, 4号(頁15 - 27), 2010年07月, 高桑 晴子, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

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その他雑誌掲載文 【 表示 / 非表示

  • 旅の陰画ーーナショナル・テイルのヒロインの移動/不動

    第95回日本英文学会大会プロシーディングス日本英文学会, 2023年09月, 高桑 晴子, 原著, 単著, 査読なし, 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)

  • Kathryn Sutherland, ed. _Jane Austen's Fiction Manuscripts_

    Studies in English Literature (English Number)62号(頁41 - 47), 2021年03月, TAKAKUWA Haruko, 原著, 単著, 査読あり, 書評論文,書評,文献紹介等

  • Report of IASIL 2019, Trinity College Dublin

    IASIL Japan Newsletter 20192号(頁3), 2019年09月, TAKAKUWA Haruko, 原著, 単著, 査読なし, 会議報告等

  • ナショナル・テイルというモーメント――合同下のアイルランド

    第90回日本英文学会大会プロシーディングス(頁79 - 80), 2018年09月, 高桑 晴子, 原著, 単著, 査読なし, 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)

  • 廣野由美子著『深読みジェイン・オースティン――恋愛心理を解剖する』

    『週刊読書人』3204号(頁5), 2017年08月, 高桑 晴子, 原著, 単著, 査読なし, 書評論文,書評,文献紹介等

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その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示

  • イギリス文学と映画

    文学アダプテーションとテレビドラマ, 三修社, (頁91), 2019年09月, 高桑 晴子, 松本 朗・岩田 美喜・木下 誠・秦 邦生, その他, 単著

  • 復刻版『ロイタラー』1789-1790

    The Loitererと18世紀イギリスの定期刊行物, ユーリカ・プレス, (頁27 - 44), 2007年05月, 著書解題, 共著

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 女性の移動とナショナルな想像力―エッジワース、オウェンソン、フェリア、オースティン―

    高桑晴子, 国内, 口頭発表(招待・特別), 2024年03月, 2024年03月30日2024年03月30日, 十八世紀英文学研究会(ジョンソン協会関西支部)例会, 龍谷大学、京都, 十八世紀英文学研究会(ジョンソン協会関西支部), 招待講演, 第一発表者

  • 旅の陰画--ナショナル・テイルのヒロインの移動/不動

    高桑晴子, 国外, シンポジウム・ワークショップ パネル(指名), 2023年05月, 2023年05月20日2023年05月21日, 日本英文学会第95回大会, 関東学院大学、神奈川(日本), 日本英文学会, 一般発表, 第一発表者

  • Reworking the Formula: Sydney Owenson’s Later National Tales

    TAKAKUWA Haruko, 国外, 2019年07月, , International Association for the Study of Irish Literatures, Trinity College Dublin, International Association for the Study of Irish Literatures, 一般発表, 第一発表者

  • The Irish Bildungsroman and the British National Order: Maria Edgeworth's Ormond

    TAKAKUWA Haruko, 国外, 2018年07月, , International Association for the Study of Irish Literatures 2018: Reimagining Traditions, Radboud University, Nijmegen, Netherlands, International Association for the Study of Irish Literatures, 一般発表, 第一発表者

  • ナショナル・テイルというモーメント――合同下のアイルランド

    高桑晴子, 国外, 2018年05月, , 日本英文学会第90回大会, 東京女子大学、東京(日本), 日本英文学会, 一般発表, 第一発表者

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外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示

  • ロマン主義時代のイギリス女性作家の小説における「ナショナルな想像力」

    基盤研究(C), 2022年度, 500,000千円

  • ロマン主義時代のイギリス女性作家の小説における「ナショナルな想像力」

    基盤研究(C), 2021年度, 300,000千円

 

学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示

  • IASIL 2024年国際大会準備委員会 事務局長 (IASIL Japan)

    2023年04月 - 現在,その他, 大会・シンポジウム等, 国外

  • 日本英文学会 ハラスメント防止ガイドライン起草委員会

    2022年09月 - 2023年05月,委員, 学会・研究会等, 国内

  • 日本オースティン協会 大会準備委員会

    2022年07月 - 現在,委員長, 学会・研究会等, 国内

  • 『関東英文学研究』(日本英文学会関東支部)

    2021年04月 - 現在,委員, 1883-7115, 国内

  • The Japan Branch of the International Association for the Study of Irish Literatures (IASIL Japan)

    2016年01月 - 現在,常任理事(常務理事), 国外

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公開講座、講演・講習・研修会、出張講義等 【 表示 / 非表示

  • Jane Austen in Takarazuka Musical Theater

    2022年02月, Jane Austen and Co. / Jane Austen Summer Program

  • Jane Austen’s Reception in Japan: Pride and Prejudice and Nogami Yaeko’s Machiko (1931)

    2021年03月, University of North Carolina, Chapel Hill

  • Pride and Prejudice as Angels’ Ladder: Jane Austen in Takarazuka Musical Theatre

    2020年10月, University of North Carolina, Chapel Hill