加藤 夢三 KATO Yumezo
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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昭和初期から戦時下にかけての文芸運動を、同時代の学知や思想状況と絡めて研究しています。特定の作家・作品の読解だけでなく、広く人文系以外の言論動向も視野に入れつつ、同時代の文学という営みに託されていた役割と意義を総合的に再検討することを目指しています。また、上記の問題意識とは異なりますが、主にゼロ年代(2000年代)のサブカルチャー界隈で流行した「並行世界もの」と呼ばれる物語様式の分析・考察も、もうひとつの重要な研究テーマとして取り組んでいます。
受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示 】
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文学とは、単なる知識人の教養や娯楽ではなく、(少なくともある一面においては、)世の中で正しいとされている道徳や社会常識にどうにも違和感を覚えてしまうひと、現実世界の唯一性・特権性がどうしても信じられないひと、他人には言えない何かしらの「闇」を抱えているひとのためのものです。ここで学んだことが、必ずしも皆さんの実生活ですぐに役に立つかどうかは分かりませんが、上に挙げたようなタイプの事例に少しでも引っかかった皆さんと、会えるのを楽しみにしています。
学歴 【 表示 / 非表示 】
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早稲田大学, 文学部, 文学科, 大学, 2013年03月, 卒業, 日本国
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早稲田大学, 教育学研究科, 大学院(修士課程), 2015年03月, 修了, 日本国
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早稲田大学, 教育学研究科, 大学院(博士課程), 2019年02月, 修了, 日本国
学外略歴 【 表示 / 非表示 】
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正則高等学校,授業講師,2013年04月 - 2015年03月
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三田国際学園中学・高等学校,授業講師,2016年04月 - 2017年03月
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東京都立産業技術高等専門学校,授業講師,2018年04月 - 2019年03月
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跡見学園中学・高等学校,授業講師,2018年04月 - 2021年03月
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早稲田大学教育学部,授業講師,2019年04月 - 2021年03月
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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『並行世界の存在論ーー現代日本文学への招待』
ひつじ書房, 2022年12月, 加藤夢三, 一般書・啓蒙書
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『合理的なものの詩学ーー近現代日本文学と理論物理学の邂逅』
ひつじ書房, 2019年11月, 加藤夢三, 学術書
論文 【 表示 / 非表示 】
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発明のエチカ――海野十三の探偵/科学/軍事小説
『昭和文学研究』, , 88巻, 2024年03月, 加藤夢三, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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主観の交響圏――石原純・賀川豊彦・新感覚派
『國文』, , 139巻(頁1 - 13), 2023年12月, 加藤夢三, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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帝国の論理/論理の帝国――横光利一『旅愁』と「日本科学」
『日本近代文学』, , 108巻(頁46 - 61), 2023年05月, 加藤夢三, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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マルクスの誤読ーー福本和夫・三木清・横光利一
『国語と国文学』, 東京大学国語国文学会, 100巻1号, 2023年01月, 加藤夢三, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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「物質」の境域ーー初期中河與一と衛生理念
『昭和文学研究』, , 84巻(頁21 - 35), 2022年03月, 加藤夢三, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
その他雑誌掲載文 【 表示 / 非表示 】
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村上春樹と「失われた30年」――〝並行世界もの〟の簇生と衰滅
『情況』, 6巻5号(頁46 - 53), 2024年02月, 加藤夢三, 原著, 単著, 査読なし, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
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マルチバースをどう生きるか――村上春樹と宮崎駿の倫理
『現代思想』, 51巻13号(頁206 - 213), 2023年10月, 加藤夢三, 原著, 単著, 査読なし, 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
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新感覚派は新しい物理学をどう受け止めたか――横光利一、中河與一、稲垣足穂を中心に
『日本物理学会誌』, 78巻4号(頁209 - 212), 2023年04月, 加藤夢三, 原著, 単著, 査読なし, 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
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「電脳空間」のノスタルジアーー仮想現実はどのように語られたか
『現代思想』青土社, 50巻11号(頁151 - 161), 2022年09月, 加藤夢三, 原著, 単著, 査読なし, その他
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航空をめぐるイマージューー円谷英二と飛行機表象
『ユリイカ』, 53巻12号(頁116 - 123), 2021年10月, 加藤夢三, 原著, 単著, 査読なし, その他
その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示 】
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第一学習社高等学校用教科書(指導書)
林香里「現代の「世論操作」」 , 第一学習社, 2022年04月, 加藤夢三, 教科書, 共著
研究活動に対する受賞 【 表示 / 非表示 】
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全国大学国語国文学会, 加藤 夢三, 加藤夢三『合理的なものの詩学──近現代日本文学と理論物理学の邂逅──』 (ひつじ書房 2019年11月刊), 2021年06月, 国内
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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戦時下の「日本科学」表象と文学者の言論活動をめぐる総合的研究
研究活動スタート支援, 2022年度, 400,000千円
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昭和初期文壇における「唯物論」受容の多面性に関する総合的研究
若手研究, 2022年度, 1,200,000千円
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戦時下の「日本科学」表象と文学者の言論活動をめぐる総合的研究
研究活動スタート支援, 日本学術振興会, 2021年度, 700,000千円
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戦間期日本における「科学小説」の成立と展開に関する総合的研究
特別研究員奨励費, 加藤夢三, 日本学術振興会, 2020年度, 600,000千円
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戦間期日本における「科学小説」の成立と展開に関する総合的研究
特別研究員奨励費, 加藤夢三, 日本学術振興会, 2019年度, 700,000千円
学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示 】
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日本文学協会
2021年04月 - 現在,委員, 国内
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日本近代文学会
2018年03月 - 2020年02月,委員, 国内
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横光利一文学会
2017年04月 - 現在,委員, 国内