野口 徹 NOGUCHI Tohru
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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諸言語に見られる再帰形式の形態的・統語的性質と意味的特性との関連性について研究を行なっている。再帰形式は再帰性を示すだけでなく、しばしば意識主体性を示す形式としても知られているが、その区別が文法理論上どのような意味を持つのか、英語と日本語を中心に研究を行なっている。この問題は英語と日本語に限定されるものではないため、他の言語に見られる再帰形式にも応用可能である。
教育内容 【 表示 / 非表示 】
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(学部)コア英語科目として、「基礎英語I・II」、「中級英語I・II」を担当している。専門科目として、「言語学入門I・II」、「英文法演習」、「特別演習(言語研究方法論)I」、「英語学特殊講義II・VI」を担当している。
(博士前期課程)「英語学特論(文法論)」、「英語学演習(形態論)」、「英語学特論(統語論)」、「英語学演習(統語論)」を担当している。
(博士後期課程)「文法理論」、「文法理論演習」を担当している。
将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示 】
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基本的な研究テーマは、英語と日本語を中心に、統語論と意味論との関係性を明らかにすることにある。現在は、諸言語に見られる再帰代名詞の統語的・意味的性質を明らかにすることを主眼に研究を進めている。将来的には、再帰代名詞の研究を代名詞全般に広げると同時に、動詞の態交替の現象とも関連させて、人間言語の持つ一般的な性質に迫りたいと考えている。
受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示 】
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私は、学部と大学院を通じて、英語学の授業科目を担当しています。理論言語学的な立場から、統語論、意味論、形態論などの分野を扱っています。一言で言えば、言語を人間が持つ一つの能力として捉え、言語を支えている仕組みをできる限り客観的に明らかにしようという取り組みです。(一般的には、「生成文法」と呼ばれています。)英語に限らず、人間のことばには、表面を見ただけでは分からないような深い意味を持つ仕組みが潜んでいます。そのような「無意識の知識」を明らかにすることにより、英語とはどのような言語なのか、また、人間のことばにはどのような仕組みが働いているのか、学生の皆さんと理解を深めたいと思っています。
学歴 【 表示 / 非表示 】
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マサチューセッツ大学アマースト校(University of Massachusetts, Amherst), 言語学科, 大学院(博士課程), 修了, アメリカ合衆国
学位 【 表示 / 非表示 】
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学士(文学), 早稲田大学, 1984年03月
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修士(文学), 東京大学, 1988年03月
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博士(言語学), マサチューセッツ大学アマースト校(University of Massachusetts, Amherst)
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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基幹研究院 人文科学系,教授,2019年04月 - 継続中
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文教育学部 言語文化学科 英語圏言語文化コース,教授,2019年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 博士前期課程 比較社会文化学専攻 英語圏・仏語圏言語文化学コース,教授,2019年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 博士前期課程 比較社会文化学専攻 英語圏・仏語圏言語文化学コース,教授,2019年04月 - 継続中
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文教育学部 言語文化学科 英語圏言語文化コース,准教授,2002年04月 - 2019年03月
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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The Role of Syntactic Categories in Anaphora
G.L.S.A., University of Massachusetts, Amherst, 1995年04月, Tohru Noguchi, 調査報告書
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旺文社レクシス英和辞典
内容語・機能語, 旺文社, 2003年01月, 野口徹, 花本金吾・野村恵造・林龍次郎, 事典・辞書
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理工系大学生のための英語ハンドブック
英文法を科学しよう, 三省堂, 2000年01月, 野口徹, 東京工業大学外国語研究教育センター, 調査報告書, pp. 96-108
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エンサイクロベディア電子情報通信ハンドブック
第3-9編 自然言語処理, オーム社, 1998年11月, 野口徹, 電子情報通信学会, 事典・辞書, pp. 252-260
論文 【 表示 / 非表示 】
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Some Notes on the Reflexive Verb Construction in Japanese
お茶の水女子大学人文科学研究, , 10巻(頁27 - 40), 2014年03月, NOGUCHI Tohru, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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Some Notes on Verbal Reflexives in Japanese
お茶の水女子大学人文科学研究, , 9巻(頁97 - 111), 2013年03月, NOGUCHI Tohru, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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Some Notes on the Grammaticalization of Reflexive Pronouns
お茶の水女子大学人文科学研究, , 2010年03月, NOGUCHI Tohru, 原著, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 単著
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Two Types of Pronouns and Variable Binding
Language, , 1997年12月, NOGUCHI Tohru, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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Semantic Composition in Reflexivization
Proceedings of the HPSG05 Conference, , 2005年09月, NOGUCHI Tohru, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
その他雑誌掲載文 【 表示 / 非表示 】
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Review of B. Lust, G. Hermon, and J. Kornfilt (eds.) (1994) Syntactic Theory and First Language Acquisition: Cross-Linguistic Perspectives, Vol. 2, Binding, Dependencies, and Learnability
Studies in English Literature, 1997年, Tohru Noguchi, 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
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有元將剛・村杉恵子著『束縛と削除』(「英語学モノグラフシリーズ」12)
英語青年, 2005年, 野口徹, 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示 】
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英語学文献解題 第5巻 文法II
研究社, 2001年12月, 野口徹, 著書解題, 単著
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再帰形態素の特質を明らかにし照応理論を再構築する研究
2007年03月, 野口 徹, 科研費報告書
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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Reflexive Verb Constructions in Japanese
NOGUCHI Tohru, 国外, 2014年01月, , The 88th Annual Meeting of the Linguistic Society of America, Minneapolis, MN, U.S.A., The Linguistic Society of America, 一般発表, 第一発表者
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Semantic Composition in Reflexivization
NOGUCHI Tohru, 国外, 2005年08月, , Workshop on Binding Theory and Invariants in Anaphoric Relations, University of Lisbon, Portugal, The 12th International Conference on Head-Driven Phrase-Structure Grammar, 一般発表, 第一発表者
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Morphological vs. Syntactic Reflexivization
NoGUCHI Tohru, 国外, 2003年04月, , The 26th GLOW Colloquium, Lund, Sweden, GLOW, 一般発表, 第一発表者
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On the Inflection Condition of Come/Go + V Construction
Yuki Ishihara and Tohru Noguchi, 国外, 2000年04月, , The 36th Annual Meeting of the Chicago Linguistic Society: Parasession on the Morpho-Syntax Interface, University of Chicago, IL, U.S.A., Chicago Linguistic Society, 一般発表, 共著者
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On the Morphosyntax of Come/Go + V Construction
石原由貴・野口徹, 国内, 1998年08月, , 第4回Morphology and Lexicon Forum, 津田ホール, Morphology and Lexicon Forum, 一般発表, 共著者
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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再帰形式の文法化現象について―生成文法理論の観点から
基盤研究(C), 野口 徹, 日本学術振興会科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2022年度, 500,000千円
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再帰形式の文法化現象について―生成文法理論の観点から
基盤研究(C), 野口 徹, 日本学術振興会科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2021年度, 500,000千円
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再帰形式の文法化現象について―生成文法理論の観点から
基盤研究(C), 野口 徹, 日本学術振興会科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2020年度, 400,000千円
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再帰代名詞の文法化現象を基に照応理論を構築する研究
基盤研究(C), 野口 徹, 日本学術振興会科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2014年度, 650,000千円
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再帰代名詞の文法化現象を基に照応理論を構築する研究
基盤研究(C), 野口 徹, 日本学術振興会科学研究費補助金, 日本学術振興会, 2013年度, 650,000千円
学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示 】
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日本英語学会
2009年04月 - 現在,評議員, 国内
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2024年02月 - 2026年01月,委員, 査読等, 0918-3701, 国内
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日本英語学会
2021年07月 - 2023年09月,委員, 編集委員会, 国内
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お茶の水女子大学英文学会委員会
2013年04月 - 2016年03月,委員長, 国内
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お茶の水女子大学英文学会
2013年04月 - 2016年03月,会長, 国内