萩原 章子

HAGIWARA Akiko

職名

講師

所属

国際本部 国際教育センター

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研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 熟語の不透明性

研究内容 【 表示 / 非表示

  • 漢語には、「親切」「油断」のように形態素である単漢字と語彙そのものの意味が結びついていないタイプがあり、初級レベルの語彙には比較的そのような漢語が多い。漢語の中でいずれの形態素も語彙と意味的なつながりが弱い漢語は「不透明」、「経営」のように形態素のうち一字のみ語彙との関連が弱い漢語は「片透明」と定義づけられている。このような透明性の低い漢語は文脈から意味を読み取るのが困難なため、学習者は辞書の定義から意味を学ぶと想定される。
    現在、第二言語学習者を対象とした様々なオンライン辞書や辞書アプリが存在するが、ある漢字を検索すると、その漢字を形態素に含む他の語彙や漢語(例:「経―経営、経済、経由、経験等」も合わせて提示する教材が多い、しかし、同一の形態素を含む漢語をまとめて学習する効果については研究が進んでいない。特に、「経」のような熟語との意味のつながりが弱い形態素に学習者の意識を向けても「経」を含む漢語の意味を覚えるのに役に立つかどうかは疑問の余地が残るが、形態素を中心に複数の漢語を学習する効果はまだ十分に検証されていない。よって、認知的アプローチの視点を取り入れ、片透明の熟語の形態素に焦点を当てて学習する効果について検証し、透明性が低い語彙を効率的に学習するための手がかりを探る。

学歴 【 表示 / 非表示

  • アイオワ大学大学院, 第二言語習得, 大学院(博士課程), 2010年07月, 卒業, アメリカ合衆国

学位 【 表示 / 非表示

  • DOCTOR OF PHILOSOPHY, アイオワ大学, 2010年07月

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 国際本部 国際教育センター,講師,2020年04月 - 継続中

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • ミシガン州立大学,講師,2000年01月 - 2005年05月

  • 早稲田大学,常勤インストラクター,2012年04月 - 2015年03月

  • 国際基督教大学,特任講師,2015年04月 - 2020年03月

研究分野 【 表示 / 非表示

 

学術著書・訳書 【 表示 / 非表示

  • タスクベースで学ぶ日本語 中級1

    スリ―エーネットワーク, 2022年05月, 教科書・概説・概論

  • 日本語コミュニケーションのための聴解教材の作成

    講義を聞く教材の作成, ひつじ書房, 2022年03月, 教科書・概説・概論

論文 【 表示 / 非表示

  • The role of phonology and phonetic radicals in L2 kanji learning

    The Modern Language Journal, , 100巻4号(頁880 - 897), 2016年12月, HAGIWARA Akiko, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • Effect of visual support on the processing of multiclausal sentences

    Language Teaching Research, , 19巻4号(頁455 - 472), 2015年, HAGIWARA Akiko, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • JSL learners’ processing and reconstruction of complex sentences

    日本語教育, 146号(頁103 - 117), 2010年08月, HAGIWARA Akiko, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著

  • 日本語学習者によるEメール作成 :書き手中心から読み手中心へ

    早稲田日本語教育 実践研究, 2号(頁9 - 24), 2014年02月, 萩原 章子, 原著, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 単著

  • プライミング効果と複文内の助動詞の産出に関する検証

    ICU日本語教育研究, 7号(頁3 - 18), 2011年03月, 萩原 章子 , 原著, 研究論文(大学,研究機関等紀要), 単著

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その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示

  • タスクベースで学ぶ日本語 中級1

    スリ―エーネットワーク, 2022年04月, 国際基督教大学 教養学部 日本語教育課程, 教科書, 共著

  • 日本語コミュニケーションのための聴解教材の作成

    講義を聞く教材の作成, ひつじ書房, 2022年03月, 解説書・図録等, 共著

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 音声情報は漢字の記憶に貢献するか-非漢字圏学習者による音符学習の効果-

    萩原 章子, 国内, 2021年12月, , 第二言語習得研究会(JASLA)全国大会, 招待講演, 第一発表者

  • 漢字熟語とその構成要素-学習者の意味の保持につながる提示方法を探る-

    萩原章子, 国内, 2023年11月, , 日本語教育学会秋季大会, 一般発表, 第一発表者

  • 非漢字圏学習者の音読み・訓読みの判別力. JSL漢字学習研究会

    萩原 章子, 国内, 2021年06月, , JSL漢字学習研究会, 一般発表, 第一発表者

  • Cluster Analysis for Finding L2 Kanji Learners’ Ability to Utilize Phonological Knowledge

    国外, 2021年03月, , 第二言語習得学会 国際年次大会, 一般発表, 第一発表者

  • Exploring Visual-Aural Association in Learning Kanji as Second Language: Does Mode of Input Influence Cognitive Load?

    国外, 2019年03月, , The American Association for Applied Linguistics (AAAL) Conference, 一般発表, 第一発表者

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外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示

  • 第二言語学習者による透明性の低い漢字熟語学習_形態素への意識付けの効果を探る

    基盤研究(C), 萩原章子, 2024年度

  • 発音中心か文字中心か:漢字語彙を覚えるための認知的負荷軽減の方略

    基盤研究(C), 2022年度, 200,000千円

  • 発音中心か文字中心か:漢字語彙を覚えるための認知的負荷軽減の方略

    基盤研究(C), 萩原章子, 2021年度

  • 読み・意味・字形の関連付け強化が非漢字圏学習者の漢字学習に与える効果の検証

    若手研究, 萩原章子, 2020年度, 264,000千円

  • 読み・意味・字形の関連付け強化が非漢字圏学習者の漢字学習に与 える効果の検証

    若手研究, 萩原章子, 2019年度

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学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示

  • 日本語教育学会

    2020年06月 - 現在,委員, 国内