浜野 隆 HAMANO Takashi
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研究内容 【 表示 / 非表示 】
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1.学力と教育政策
近年、日本においても学力調査が幅広く行なわれるようになってきており、また、その結果に対応して政策立案がされる傾向にある。学力調査の意味や解釈、政策との関連について検討を行っている。
2.教育格差・学力格差に関する研究
本研究では、教育格差、子どもの貧困、学力格差の現状はどうなっているのか、また、格差克服のための取り組みはどのようになっているのか、何が有効かを検討している。
3. 非認知能力・社会情動的スキルに関する研究
非認知能力とは何か、非認知能力が育つ環境はどのようなものか、家庭や学校での働きかけのポイントなどについて検討している。
4.保育・幼児教育分野における国際動向に関する研究
幼児の発達や幼児教育の重要性は近年特に国際的に注目されるようになってきている。本研究では、幼児教育の現状と政策課題について、国際動向を検討している。
教育内容 【 表示 / 非表示 】
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1.学部
学部段階における教育内容としては、以下の様なものがあげられる:①教育開発概論、②比較教育演習、③教職概論、④教育原論(制度・社会)の「制度」に関する部分(教育行政)、⑤社会科教育論、⑥国際教育協力論。他大学においては国際協力論・地域と世界の共生(武蔵野大学)を担当した。
2.大学院
大学院の授業においては、学生たち自身の研究テーマの報告、及びそれに関する討論を多く行った。共通文献としては、”EFA Global Monitoring Report”の最新版を読んだ。
近年、国際協力において教育分野での協力が重視されるようになってきている。教育開発に関する授業においては、途上国の教育の現状、国際機関の役割、日本の協力のあり方などを多くとりあげた。
将来の研究計画・研究の展望・共同研究の可能性 【 表示 / 非表示 】
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1.教育格差、とくに学力階層差・学力格差に関する研究
2.幼児教育・早期子ども発達(ECD)分野における理論的・実証的分析、国際協力の効果分析
3.
4.教育開発、国際教育協力のあり方をより具体的に検討する。発展途上国、特にアジア・アフリカにおける国際機関・国際援助の役割。援助理念・政策と現実との関連
5.ベトナム・カンボジア等における初等教育および就学前教育の構造の解明。
6.教師教育に関する実証研究および国際協力手法の検討。
受験生等へのメッセージ 【 表示 / 非表示 】
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グローバリゼーションが進む今日、教育学・教育科学は必ずしも日本の教育のみを対象にするものではなくなりつつあります。教育を考える際にも、グローバルな視点が求められつつあります。
私が専門とする「教育開発」は、教育学の中では新しい領域です。「教育開発」はこれまでに培ってきた教育学の知見を発展途上国など海外の教育改善に活かしていくという、きわめて実践的な学問領域です。日本からの援助や提言が、発展途上国の教育政策や教育内容・教育方法の変容をもたらすこともあります。また、途上国の教育について考えること、途上国に日本の教育経験を伝えていくことは、日本の教育経験を相対化する(振り返る)契機にもなります。世界の人々ともに教育問題を一緒に考えていきたい人におすすめです。
学歴 【 表示 / 非表示 】
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名古屋大学, 大学, 卒業, 日本国
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名古屋大学, 大学院(修士課程), 修了, 日本国
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名古屋大学, 大学院(博士課程), 単位取得満期退学, 日本国
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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人間文化創成科学研究科 研究院【基幹部門】 人間科学系,教授,2015年01月 - 2015年03月
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基幹研究院 人間科学系,教授,2015年04月 - 継続中
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ヒューマンライフイノベーション開発研究機構 人間発達教育科学研究所 人間発達教育科学研究所,研究員,2016年04月 - 継続中
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人間文化創成科学研究科 教育院【博士後期課程】 人間発達科学専攻,2012年04月 - 2015年03月
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人間文化創成科学研究科 博士後期課程 人間発達科学専攻,教授,2015年04月 - 継続中
学外略歴 【 表示 / 非表示 】
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東京工業大学,助手,1994年04月 - 1998年03月
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武蔵野女子大学,講師,1998年04月 - 2003年03月
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武蔵野大学,助教授,2003年04月 - 2003年09月
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広島大学,助教授,2003年10月 - 2004年09月
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お茶の水女子大学,准教授,2004年10月 - 2014年12月
学術著書・訳書 【 表示 / 非表示 】
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最高の子育て
ソシム, 2023年07月, 浜野 隆, 学術書, 256
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学力格差への処方箋
序章、第2章、第10章、終章, 勁草書房, 2021年05月, 耳塚 寛明・浜野 隆・冨士原 紀絵, 学術書, 1-10, 38-47, 165-182, 262-272
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教育を読み解くデータサイエンス
第5章 公開されている教育データをどう読むか, ミネルヴァ書房, 2021年05月, 浜野 隆, 教科書・概説・概論, 99-122
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教育の最新事情がよく分かる本2020
親の年収や学歴が学力に影響するって本当なの?, 教育開発研究所, 2019年10月, 浜野 隆, 教育開発研究所, 一般書・啓蒙書, 216-218
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途上国世界の教育と開発
経済開発のための教育, 上智大学出版, 2016年04月, 浜野 隆, 小松太郎, 学術書, 11-24
論文 【 表示 / 非表示 】
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ビッグデータ時代の学力論・学校論―学力格差の克服に向けた取り組みを中心に―
教育学年報, 世織書房, 13巻(頁175 - 192), 2022年08月, 浜野 隆, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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幼児教育・保育の国際的動向 (特集 幼児教育・保育の世界的動向)
比較教育学研究, , 63巻(頁2 - 17), 2021年07月, 浜野 隆, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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小学校社会科教育における「学びに向かう力」の育成 -国際協力(SDGs)および森林学習を中心に―
人間学研究論集, , 10巻(頁1 - 14), 2021年03月, 浜野 隆, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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国際比較でみる日本の「非認知能力」の課題 -PISA2018「読解力低下」問題を手がかりに-
日本教材文化研究財団研究紀要, , 49巻(頁42 - 51), 2020年03月, 浜野 隆, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
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エビデンス足り得る調査には何が必要か
教職研修, , 556巻(頁92 - 93), 2018年12月, 浜野 隆, 原著, 研究論文(学術雑誌), 単著
その他雑誌掲載文 【 表示 / 非表示 】
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書評 志水宏吉[監修]『シリーズ・学力格差 第1巻~第4巻』
教育社会学研究, 107巻(頁176 - 178), 2020年12月, 浜野 隆, 原著, 単著, 査読なし, 書評論文,書評,文献紹介等
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書評「測りすぎ」
教職研修, 2020年3月号巻(頁112 - ), 2020年02月, 浜野 隆, 原著, 単著, 査読なし, 書評論文,書評,文献紹介等
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世界の学校から-ザンビア-
国際協力, 2000年, 浜野 隆, その他
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世界の学校から-バングラデシュ-
国際協力, 2000年, 浜野 隆, その他
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時代の人材を育てる(高等教育)-アフリカの人づくり拠点へ:ジョモ・ケニヤッタ農工大学プロジェクト
JICAフロンティア, 2000年, 浜野 隆, その他
その他書籍掲載文、作品解説・解題、校閲・監修(特定課題研究報告書を含む) 【 表示 / 非表示 】
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『教職研修』
ブックレビュー「教育の効果」, 教育開発研究所, 550巻(頁112), 2018年06月, 浜野 隆, 市川昭午ほか, その他, 単著
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[図書紹介]クリスティ・クルツ著 仲田康一 (監修, 翻訳)・濱元伸彦 (翻訳)『学力工場の社会学─ 英国の新自由主義的教育改革による不平等の再生産』
日本教育政策学会年報日本教育政策学会, 29巻(頁222 - 224), 2022年08月, 浜野 隆, 著書解題, 単著
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グローバルエデュケーションモニタリングレポート2016
国際協力機構, ACCU, JNNE, 2017年02月, 浜野 隆, 解説書・図録等
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義務教育の機能変容と弾力化に関する国際比較研究
ベトナムの義務教育改革の動向2008年03月, 浜野 隆, 杉本均, 科研費報告書
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わが国の国際教育協力の在り方に関する調査研究
EFAグローバル・モニタリングの動向分析2008年03月, 浜野 隆, 斉藤泰雄, 調査報告書
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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「全国学力・学習状況調査の成果と課題」
浜野 隆, 国内, 口頭発表(招待・特別), 2023年03月, , 公開シンポジウム 全国学力・学習状況調査のこれまでとこれから ―経年変化分析調査と保護者に対する調査を視座として―, 宮城教育大学, 宮城教育大学, 招待講演, 第一発表者
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学力格差を克服している学校・家庭の取り組み
浜野 隆, 国内, 2022年03月, , ヒューマンライフイノベーション開発研究機構国際シンポジウム 健康で心豊かな「人生」を科学する-ヒューマンライフイノベーションの創出と挑戦―, zoom, ヒューマンライフイノベーション開発研究機構, 招待講演, 第一発表者
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全国学力・学習状況調査における保護者データの活用
浜野隆, 国内, 2020年03月, , ラーニングアナリティクスによるエビデンスに基づく教育に関するシンポジウム, 東京(日本), 京都大学学術情報メディアセンター, 招待講演, 第一発表者
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The characteristics and potentiality of ECCE in Japan: Challenges towards SDGs
HAMANO Takashi, 国内, 2019年02月, , Japan Education Forum for Sustainable Development Goals, 東京(日本), 文部科学省、外務省、広島大学、筑波大学, 招待講演, 第一発表者
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「産業人材育成における非認知能力―概念の整理へ向けた検討―」について
浜野隆, 国内, 2020年12月, , 国際開発学会, zoom, 国際開発学会, 一般発表, 第一発表者
創作活動・製品・公演・競技・フィールドワーク等 【 表示 / 非表示 】
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成果が上がっている学校に関するフィールドワーク
2023年01月, 202212-202301, その他
浜野隆, 埼玉県、和歌山県ほか
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成果が上がっている学校に関するフィールドワーク
2019年01月, 201812-201901, その他
浜野隆, 高松市、福井市
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ベトナム幼児教育・初等教育調査
2007年04月, 1週間
浜野 隆, ハノイ
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カンボジア幼児教育・初等教育調査
2007年04月, 1週間
浜野 隆, カンボジア
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エジプトのECDに関する調査
2007年04月, 1週間
浜野 隆, エジプト
外部資金等受入(教育・社会貢献の外部資金を含む) 【 表示 / 非表示 】
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保護者に対する調査の結果を活用した専門的な分析
浜野 隆, 学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究, 文部科学省, 2022年度, 3,283,000千円
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発展途上国の幼児教育における「遊びを通した学び」への転換過程とその効果の縦断研究
基盤研究(B), 三輪千明, 浜野隆, 2023年度
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発展途上国の幼児教育における「遊びを通した学び」への転換過程とその効果の縦断研究
基盤研究(B), 三輪千明, 浜野隆, 2022年度, 20,000千円
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発展途上国の幼児教育における「遊びを通した学び」への転換過程とその効果の縦断研究
基盤研究(B), 三輪千明, 浜野隆, 2020年度, 50,000千円
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基礎教育における住民参加・地域運営の取り組みと国際協力のあり方に関する比較研究
基盤研究(B), 2007年度, 5,200,000千円
学術団体の役員、委員等としての貢献 【 表示 / 非表示 】
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日本比較教育学会
2020年04月 - 2023年04月,理事, 学会・研究会等, 国内
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教育社会学研究
2006年04月 - 2009年10月,委員, 0387-3145, 国内
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日本教育政策学会年報
2006年04月 - 2008年07月,委員, 国内
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教育社会学研究
2005年10月 - 2006年03月,委員, 0387-3145, 国内
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日本教育政策学会年報
2005年06月 - 2006年03月,委員, 国内
公開講座、講演・講習・研修会、出張講義等 【 表示 / 非表示 】
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非認知能力の重要性
2024年03月, エンパシージャパン, Zoom, 講演会
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非認知能力の大切さについて
2023年11月, エンパシージャパン, 文京区民センター, 講演会
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非認知能力の大切さについて
2023年08月, エンパシージャパン, 文京区京華女子中学高等学校, 講演会
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非認知能力の発達と教育:「ウエルビーイングに向かう力」を育てる
2022年11月, エンパシージャパン, 講演会
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発展途上国の貧困問題を解決するために必要な英語教育
2023年05月, 啓明学園高等学校, Zoom, 講演会
マスコミによる報道・出演・コメント等掲載 【 表示 / 非表示 】
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東京新聞・中日新聞「小中学校「卒業式」の意義」
2024年03月27日
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東京新聞・中日新聞「くらしの中から考える「卒業式」」
2024年03月06日
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中京テレビ「キャッチ」
2022年10月14日
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朝日新聞デジタル「コロナ禍で「夢や目標を持つ子」が減少 学校行事など体験で「生きる力」は取り戻せる」
2022年10月13日
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朝日新聞 復活 体験学習のチカラ
2022年10月09日